九州南部で記録的な大雨 土砂災害に厳重警戒

20日(月)午前11時現在の土壌雨量指数

 九州南部では降り始めからの雨量が400ミリから500ミリに達し、5月としては記録的な大雨となっている。20日夕方にかけて、局地的に1時間に30ミリの激しい雨が降る見込みで、土砂災害や河川の増水などの警戒が必要だ。

 鹿児島県と宮崎県では17日から局地的に猛烈な雨が降り、土砂災害に警戒が必要な地域や氾濫の危険が高い河川がある。20日午前11時現在、雨の降り方は弱まっているが、引き続き大気の状態が不安定となるため、再び雨が強まるおそれがある。

 21日正午までに予想される雨量は、鹿児島県(奄美地方を除く)で60ミリ、宮崎県で50ミリとなっている。今後、少しの雨でも土砂災害や川の増水などに警戒が必要だ。

(気象予報士・片山由紀子)

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