自動車免許の返納「強制すべき」「今のままでよい」|意見分かれる最新の調査結果

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自動車免許返納について、意見割れる調査結果

総合旅行プラットフォームを運営する株式会社エアトリが2019年5月9日~同年5月13日に行った「自動車免許の返納」に関する調査によると、免許の強制的な返納については「返納すべき」が39.0%、「今のままでよい」が26.5%、そして「どちらとも言えない」が34.5%と意見が分かれる結果となった。

また約68%の人が自動車免許を「返納済み」「いつかは返納するつもり」と回答し、昨今の高齢者の自動車事故のニュースを見て返納を決意した人もいる一方で、免許を返納せず「旅行に使いたい」との意見も一定数見られた。

「自動車免許の返納」に関するアンケート調査

■調査対象:20代~70代の男女1,211名

■調査期間:2019年5月9日~5月13日

■調査方法:インターネット調査

■調査主体:株式会社エアトリ

Q:高齢者に対する強制的な免許返納のない現在の制度について

65%の人が自動車免許を「いつかは返納するつもり」と回答|旅行サイト「エアトリ」調べ 「自動車免許の返納」に関するアンケート調査

最も多かったのは「一定年齢になったら免許は返納すべき」(39.0%)だったが、「今のままで良い」も26.5%、「どちらとも言えない」が34.5%と意見が大きく分かれる結果となった。

「一定年齢になったら返納すべき」と回答した理由

■取得には18歳以上ってあるから返納年齢も決めるべき。(70代・男性)

■最近の事故を見ると今後を担う数少ない若者がお年寄りに殺害されている状態なので、強制的に回収した方が良い。そうでもしないとプライドの高い方は返納する気ないので。(20代・女性)

■今後さらに高齢者の割合が増え、今以上に事故を起こす確率が高くなるから。高齢になるにつれ、自分のことを冷静に見て判断できなくなるから。運転ができるのは何歳までと決めておくべき。(40代・女性)

「今のままで良い」と回答した理由

■高齢者でなくとも、不注意な運転をする人が多い。高齢者によるペダルの踏み間違いの対策をして(高齢者は MT 車限定にする、アクセルとブレーキの形を変える、など)、車しか移動手段のない高齢者の手助けをする必要があると考えるから。(50代・女性)

■個人差があり、一律に年齢でくくるのは無理がある。更新試験を厳しくした方が良いとは思う。(40代・男性)

■自動車を運転しないと生活困難な環境となっている人は強制返上では生活できない、または農業や漁業などの第一産業生計者は生活できないので相応の保証が必要不可欠である。(50代・男性)

Q:免許の返納について考えたことはありますか?

65%の人が自動車免許を「いつかは返納するつもり」と回答|旅行サイト「エアトリ」調べ 「自動車免許の返納」に関するアンケート調査

「いつかは返納するつもり」と回答したのは過半数の64.7%となった。「返納済み」(3.3%)と合わせると実に68.0%の人が返納に対して前向きであることが分かった。

しかしその一方、「返納するつもりはない」と回答した人も少数派ではあるが、8.8%いた。

自動車免許を「返納した」理由

■視力が衰えたのと、数年前からペーパードライバーで運転能力が衰えていると自覚したので。(返上してもIDはもらえるので通常生活に支障はない)(60代・男性)

■今、77歳ですが、70歳になった時に特に必要性を感じなくなりどうしても車で、ということになれば、お金を惜しむことなくタクシーを使うことと決めました。(70代・男性)

■高齢者の事故が多く、社会に迷惑が掛かると判断。(70代・男性)

「返納済み」と回答した人の中には昨今の高齢者の自動車事故のニュースを見て、返納を決意した人もいるようです。

車を利用する目的は?(免許を返納しないと回答した人)

65%の人が自動車免許を「いつかは返納するつもり」と回答|旅行サイト「エアトリ」調べ 「自動車免許の返納」に関するアンケート調査

最も多かったのは「買い物」(33.0%)となっており、日常生活でどうしても必要な人が多いことが伺えた。

しかしその一方で、2位にはレジャーの「旅行」(25.5%)がランクインしており、「どうしても必要な訳ではないが、あると便利だから使いたい」と考えている人も一定数いることが分かった。

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