メッツ・セスペデスが牧場で足首骨折 今季終了が濃厚に

両かかとの手術からのリハビリのために、開幕から故障者リスト入りが続いているヨエニス・セスペデス(メッツ)だが、今季中の戦列復帰が難しい状況に追い込まれた。セスペデスは日本時間5月19日に、フロリダ州にある自身の牧場で右足首の複数箇所を骨折。今季後半戦の戦列復帰が予想されていたものの、今回のアクシデントにより、今季中の戦列復帰はほぼ絶望となった。

メッツのブロディ・バンワグネンGMは、セスペデスが牧場で激しく転倒し、何らかの穴で足首をひねったことを明らかにした。両かかとの手術を受けたあと、メッツはセスペデスの戦列復帰に向けてのタイムテーブルを明言してこなかったものの、バンワグネンは「彼は(戦列復帰に向けて)進歩を続けていた」とセスペデスのリハビリが順調に進んでいたことを強調。それだけに、野球とは関係のないところで起こった今回のアクシデントは、メッツにとって大きな痛手となる。

セスペデスは2016年オフにオプトアウトの権利を行使したあと、メッツと4年1億1000万ドルで再契約。しかし、ハムストリングや股関節など故障が相次ぎ、2017年は81試合、昨年は38試合のみの出場に終わっている。その2年間での119試合で打率.282、26本塁打、OPS.869をマークしているように、健康であれば主砲としての活躍を期待できる選手ではあるものの、試合に出場できなければ、このような数字も無意味。仮に2020年の開幕戦でラインナップに戻ってきたとしても、セスペデスはすでに34歳となっているうえに、実戦からは21ヶ月も遠ざかることになり、以前のような活躍ができる保証もない。

「我々が今考えていることは、セスペデスに最善のメディカルケアを与えることだ。今後に向けて何か良い方法が見つかることを願うばかりだよ」とバンワグネン。セスペデスはフィールド内外での相次ぐ故障から戦列復帰を果たし、チームの主砲として以前のような活躍を見せることができるのだろうか。

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