筑波大発ベンチャーのDoog 乗り物ロボに参入

1〜2人用 空港や遊園地向け

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2人乗りのモビリス(Doog提供)

筑波大発ベンチャーのロボットメーカー、Doog(ドーグ、つくば市、大島章社長)はモビリティー(乗り物)ロボット事業に参入する。スマートフォンで簡単に操作できる1人乗り用や、床に貼られたテープに沿って自動走行する2人乗り用を開発した。空港や遊園地のアトラクションでの運用を見込む。さまざまな顧客ニーズに対応するため、ベース車両の開発にも着手する。

同社の主力製品は、人の後ろを自動で付いてくる追従運搬ロボット「サウザー」。2015年に販売を始め、物流倉庫や工場などで導入が進む。

今回開発したのは、1人乗りの空港向け製品「ガルー」と、2人乗りのベンチシートが自走する「モビリス」。サウザーの基本技術を応用した。

ガルーは、スマートフォン操作で最大3台を同時に運行できる。レーザーセンサーが追従先や障害物を認知し、空港の搭乗ゲートや入国審査への移動をサポートする。既に数十台規模で採用を決めた顧客もあり、9月までにシンガポール子会社から製品化し納品する予定だ。

モビリスは2人が横に並んで乗車できるベンチタイプ。コンセプトは「あらゆる状況の人々が行楽を満喫するための乗り物」だ。レーザーセンサーが床に貼られた反射テープやバーコードを読み取って走行。加減速や停止、回転といった動きも可能とした。3月には富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)の新アトラクションに採用された。

ベース車両は横幅1メートル強、縦幅1.2〜1.8メートルほどを想定する。顧客の要望に応じて2〜4人乗りとし、座席や手すり、屋根などの装飾も変更する。時速1〜5キロで走行し、追従機能のほか、地図データを記憶したり、衛星利用測位システム(GPS)を組み合わせたりして運用する。「できるだけ汎用(はんよう)性の高いものを提供する」という。

同社は「幅広くパートナー事業者と連携し、搬送ロボットとモビリティーロボットの現場導入を進めていく」としている。(小野寺晋平)

1人乗りのガルー(Doog提供)