2019シーズンのJ1リーグも12節を終え中盤戦に突入する。開幕から無敗のFC東京が独走態勢に入ったようにも見えるが、そう簡単ではない。それには理由がある。
今シーズン開幕から無敗を続けるFC東京が好調である。室屋成や橋本挙人といった日本代表だけでなく、東慶悟や永井謙佑、森重真人など力のある選手も健在だ。さらに、ストライカーのディエゴ・オリヴェイラは得点ランキングでトップに立っているという充実ぶり。今シーズンのFC東京はここまで、攻守にともに大きな崩れは見当たらない。
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そして忘れてはならないのが、久保建英だ。世界も注目する17歳は、間違いなく今シーズンのFC東京を牽引している。久保無しには、ここまでの成績は出ていない可能性もあると言っていいだろう。それ故に、今後のFC東京は正念場を迎えるかもしれない。コパ・アメリカに出場する日本代表に、久保が選出されることが濃厚だからだ。その場合、6～7月中旬はチームを離れる。
一方で、FC東京を追う名古屋グランパスも好調を維持しているが、チームの中心はブラジル人選手たちだ。彼らがコパ・アメリカの期間にチームを離れる理由は無い。久保が不在の期間に差を縮められないようにしなければ、FC東京の優勝は難しくなるだろう。それだけ今シーズンの名古屋グランパスは強敵だ。
とはいえ、FC東京の快進撃を支えているのは久保建英だけではない。先述した通り戦力は充実している。FC東京がこのまま独走を続けられるかどうかは、今シーズンの行方を占うポイントかもしれない。
