鉾田一高・競技かるた部 全国躍進へ「A級」目指す

強豪支える体幹鍛錬

©株式会社茨城新聞社

長丁場の試合を乗り切るため、体幹を鍛えるトレーニングを取り入れる県立鉾田一高の競技かるた部=鉾田市鉾田

高校文化部の競技かるた部門で、県立鉾田一高(野口正男校長)の躍進が続いている。同校競技かるた部はここ数年、県内高校でトップに君臨。7月に佐賀県で開幕する全国高校総合文化祭でも、県代表8人の半数を同校選手が占める。その強さを支えているものは何か-。同部の練習をのぞいた。

掛け声とともに、かるたの札を払う「パシッ、パシッ」という音が響く同部の練習場。腹筋と背筋で上半身を支えながら札を取る同部伝統の練習「ハイハイキン」は、まるで運動部のトレーニングのようだ。

競技かるたの試合は、勝敗が決するまで1時間半〜2時間。時には1日で5試合以上こなすこともある。試合中はほぼ膝をついた前傾姿勢のため、「終盤に体力が落ちれば集中力も切れがちになる。体幹を鍛えなければ乗り切れない」と顧問の武田昭彦教諭(54)。他にも、札を取る瞬発力を鍛えたり、遊びの要素を取り入れたりするオリジナルの練習に取り組んでいるという。

同部は2012年秋、同好会として発足。翌年から7年連続で全国高総文祭県代表を輩出し、「かるた甲子園」と呼ばれる全国選手権大会の県予選は16年から3連覇している。

主将の3年、松岡凜さん(17)は、課題は多いとしながらも、「(部員たちは)日常生活の細かい礼儀作法を通して、競技かるたで大事な忍耐力と集中力が養われていると思う」と分析。同、田村楓佳さん(17)は、毎日2〜3時間の練習で「自然と強くなっている」と豊富な練習量を挙げた。

しかし、県内強豪の同部も、全国では「中の下」(武田教諭)。競技かるたは選手個人が進級(昇段)に応じてA〜E級にランク分けされるが、A級を複数擁する全国の強豪に比べ、県内A級選手はいまだゼロ。越えるべきハードルも残されており、昨年から練習場に「目指せA級」と書かれた額縁を掲示した。

「とにかく勝ちたい」。県内高校生でA級に最も近いとされる松岡さんは闘志を燃やす。当面の目標は、来月のかるた甲子園県予選4連覇と全国高総文祭ベスト8進出だ。
(大平賢二)