東京湾シーバス攻略ルアーを在野スーパーロコが紹介!【ランカー編】

バスアングラーに絶大な信頼を受けてロングセラーを続ける名作ビッグベイトは、シーバスのランカーにも効くのは有名な話。やはり、選ばれていましたね。写真はジョインテッドクロー178(ガンクラフト)

はい! 今回ルアーを勧めてくれるのは、インスタもしねぇ、Facebookもしねぇ、Twitterもしねぇと、地下に潜りまくりつつも、東京湾で最高年間25本の80cmアップのシーバスを釣った実績のある在野の無名スーパーロコ。そのロコにインタビューを敢行! さぁ、メーカー色のないアングラーが薦める湾岸ランカーシーバスをしとめるために選んだとっておきルアーとは? 

まずは、その在野のロコを紹介せざるを得まい。超異色なんで、それだけでもネタになるぞ…。

顔見せはまだやめときます。小柄ながら身体能力の高いアングラー。月に1度は海で一番強い魚は何なのかを妄想する魚好き。「現時点ではイタチザメが最強だと思ってます。次点でホオジロザメ」

2018年にルアマガのPB「LML」のテスターとして招聘した、在野のスーパーロコ「フッキー」。あるときは某バンドマンとして全国ツアー行脚し、あるときは、ふらりと趣味のスキューバーダイビングで、世界各国の海を渡り歩いてきた、超がつく魚好き。その行脚中に訪れたアメリカで私財を盗難され一文無しに転落。そのピンチをちょっとホニャララ(言えない)な方法で身銭を稼ぎ、這々の体で帰国…。と、まぁ、破天荒。磯場のポイントを素潜りで確認したりと、行動力も変態クラス。

シューズ・マニア、仏像検定資格を持つ仏像マニア、そして日本淡水魚マニア。

現在は有名魚屋チェーンにて店長を努め、日々、魚と向き合いつつ、ヒラスズキやシーバス、磯からの青物狙いなど大物釣りに傾倒する。ルアー釣り歴は10年ほどだが、釣りにハマった理由が「釣りだけはどーにもならなくて、悔しくて…。最初の1年、まったく釣れなかったんですよ…」

つまり、他の趣味は思い通りになったと豪語する自信家。湾岸シーバスはランカーを選んで狙うスタイルで、過去に年間25本の80cmアップを記録したという、隠れ変態。「この程度のロコ、ごろごろいるから参考にならないっすよ」と本人は謙遜するが、なかなか考え方がロジカルなので、注目したのであります。

あと、なんでも正直に言い過ぎるので、インスタ、Facebook、Twitterをやろうと言い出したときには止めました。炎上します(きっぱり)。

そんな、フッキーの選ぶ湾岸ランカーハントなルアーの条件とは?

えと、フッキーさんが対湾岸用ランカールアーを選ぶとしたら何になりますか?それは何でしょう?

「アクションや波動が小さくて、シルエットがでかいルアー。まっすぐ流していて、レンジが上ずらないルアー。ウォブよりロールが強いルアーですかね。

ロール寄りの微波動ルアーはアップ〜ダウンクロス、どのシチュエーションでも風向きでも上手くドリフトさせられます。

逆に、ウォブリングが強い強波動のルアーは、角度キツめのアップクロスで長い距離をドリフトさせるなら、かなり有効です。

どちらにも言える事ですが、なるべくルアーに水を噛ませ過ぎず暴れさせないのがコツ。

特に強波動ルアーの流してる時、ターン時に、ほぼアクションさせないくらいのイメージで使う事が大事になってきます」

ちょっと一部は、相反する要素のように見えますが、例えばどんなルアーなんでしょう。

ということで、ざっとルアーを上げていくぞ!

「まず、ひとつめはペニーサックmokka(ハルシオンシステム)。三種類あるやつのレンジが一番浅いやつ。こいつはロール強めでシャローひっぱってこれます。弱波動でシルエットは大きめ。ほんとよく釣れます。

あ、本来の動きは弱波動、とは言い切れないか。ロールピッチの振り幅がかなり大げさなくらい大きいのと、ウェイトボールがラトルなみにガランガランうるさいので、実は水の中で出す波動は強めなんです。

それを、ドリフトで表層を流す際にラインスラックで修正しながら、いかに弱波動のロールで流せるかが、釣れる釣れないにつながります。

もちろん、このルアー本来の動きでもバシバシ釣れますが、東京湾みたいにピンでついてるデカイランカー抜くなら、なるべくこのモッカの本来の波動を殺すようなドリフトが、効きます」

シードライブではなくSドライブ(エバーグリーン)を指定するあたりが、この人らしいかも。˚
バスアングラーに絶大な信頼を受けてロングセラーを続ける名作ビッグベイトは、シーバスのランカーにも効くのは有名な話。やはり、選ばれていましたね。写真はジョインテッドクロー178(ガンクラフト)

「もうひとついいですか? 好きなのは飛豚プロップ(ハルシオンシステム)ですね。こいつの後ろのペラを換装するとめちゃくちゃ釣れるんすよ。僕はコールマンのランタンの部品でペラみたいなやつに換装してます。4個入りの…(編集部でチェックしましたが該当商品見つからず)。とにかく、くるくるペラがまわりすぎず、ときどき回って、ジュポッ!という感じにしたいです。経験上スムーズに回るペラよりも、不規則な感じで回るセッティングにするとランカー系の反応がいいです。

東京湾のベイトには、通年通して、イナっ子やボラが避けては通れない、地域性的なものがある事を付け加えてくれると、イメージし易いですね。

メインベイトが、10センチ〜20センチを大きく超えたボラを喰ってる時に、強烈に効きます!

水深は、どシャローじゃなきゃ、1メートル〜10メートルあったって、水面まで出てきてアタックしてくれます」

次回は、フッキー氏は釣れすぎるけどサイズが選びにくいので封印したという港湾部厳選の3つのルアーを紹介します。マニアックな在野ロコアングラー・フッキーワールド、今後もお楽しみください。時々、毒吐きますけど、このシリーズは、ステマは一切いれませんので! 小社ブランドLMLの商品に関してもありのままに解説いただきますYO!

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