ルーブル美術館の所蔵品を8Kで! 肉眼で見る以上のリアルがそこに!!

NHK BS8Kほかでは、6月8日から4週にわたって「ルーブル美術館 美の殿堂の500年」(日曜午後7:00)を放送する。収蔵数68万点を誇るルーブル美術館に刻まれた、人類のあらゆる美の記憶。4回シリーズの第1回は「すべてはレオナルド・ダ・ヴィンチから始まった」と題して、16世紀をテーマにする。

16世紀、ルネサンスに憧れたフランス王フランソワ1世が天才レオナルド・ダ・ヴィンチを招いて美の殿堂の礎を築き、ミケランジェロ、ラファエロなどの名作も王の下に集められた。王の願いは内乱によっていったんは途絶えるが、フランス美術の萌芽はレオナルドの残した遺産の上にたくましく芽吹いていく。そして、第2集(6月16日)は「太陽王が夢見た芸術の国」として17世紀と18世紀、第3集(6月23日)は「革命とナポレオンのルーブル」と題して19世紀初頭まで、最終集(6月30日)は「永遠の美の殿堂へ」と題して、激動の時代となった20世紀に生まれた芸術を紹介する。

音楽担当の千住明氏は「美術の世界にひかれて、美術が自分の作る音楽の題材となっていた。今回は芸術の神様から“やってみなさい”と明示されたような気がする。この仕事を35年間してきたからこそのバリエーションが作れたと思う」と自信。楽曲制作にあたっては「時代ではなく、さまざまな美術作品に寄り添うことを意識し、オーケストラと合唱をメインに“カテドラル”の宇宙観、教会の礼拝堂のようなものをイメージした」と明かした。

学術監修の三浦篤氏は「8Kという高精細映像と美術史学という専門的知識と素晴らしい音楽が融合して、これまでにない番組が生れた。目の生理に近い画質で細部に至るまで映像で見ることができるという点では、記録という面でも資料的価値は高い」とアピールし、「撮影のための照明なども相まって、実際にルーブル美術館で肉眼で見る以上にそれぞれの作品がリアルに見える」と8K映像で撮影した利点を強調している。

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