今年も別々に…県祭「梵天渡御」 5年連続、神社と奉賛会

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【昨年の県祭】梵天を豪快に回転させる「ぶん回し」を披露する担ぎ手たち(2018年6月5日、京都府宇治市宇治)

 「暗夜の奇祭」として知られる京都府宇治市の県(あがた)祭(6月5~6日)で、ハイライトの梵天(ぼんてん)渡御を、県神社と県祭奉賛会が今年も別々に行うことが20日分かった。「分裂渡御」は14回目となる。

 宇治商工会議所(同市宇治)で開かれた安全対策会議で、県神社の田鍬到一宮司は「本年も粛々と催行したい。ご協力をよろしくお願いします」と話した。大阪府や兵庫県などの担ぎ手でつくる奉賛会の坂上明憲会長は「安全に配慮し、例年通り粛々と渡御する。我々は正常な祭りに戻したい」と述べた。

 両者は神事などを巡って関係がこじれ、2004年以降は、新型インフルエンザの影響で祭りが中止になった09年と、奉賛会が自粛した14年を除いて別々に梵天渡御を実施しており、分裂は5年連続となる。

 祭りでは約500の露店が並び、昨年は約9万5千人(県祭安全対策推進協議会発表)が訪れた。

 会議では、各関係者から当日の警備態勢や交通規制について報告があった。