縁結びの神社で江戸時代から続く伝統行事「尉姥祭」

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室町時代から伝わるとされる面をかけて舞を奉納する能楽師=21日午前、高砂市高砂町東宮町

 縁結びで知られる兵庫県高砂市の高砂神社で21日、江戸時代から続く伝統行事「尉姥祭」が執り行われた。能楽師上野朝義さん(69)=大阪市=が社宝の「翁の面」をかけ、優雅で厳かな舞を奉納した。

 尉と姥は、同神社の創建時に生えた松に宿ったという神。夫婦和合の象徴とされている。神社に一対の木彫の神像があったが、戦国時代の戦乱の中で散逸。200年余りたった1795(寛政7)年に京都の禅寺で見つかったと伝わる。同年5月21日に「御還座奉祝祭」が行われたのが、「尉姥祭」の起源という。

 神社境内にある尉姥神社に氏子ら約70人が集まり、神事を見守った。尉と姥についての祝詞奏上や献茶があり、雅楽が流れる中、上野さんが「翁舞」を見せ力強い声を響かせた。

 小松守道宮司(62)は「世の中が平穏であり、家庭にあっては夫婦円満、健康長寿でありますように」と祈った。(本田純一)