中田氏が参院選出馬を正式表明 神奈川県連所属の意向

市内外の支援者らが集まった中田氏の政治資金パーティー=21日夜、横浜市中区のホール

 自民党の甘利明選対委員長(衆院13区)は21日の党役員連絡会で、夏の参院選比例代表で前横浜市長の中田宏氏(54)を擁立する方針を明らかにした。中田氏は横浜市内で開いた政治資金パーティーで、「自民党で参院選に出馬する決意を固めた」と正式に出馬を表明。「地元の横浜市を基盤にやっていく」とし、入党後は神奈川県連に所属したい考えを示した。

 パーティーで、中田氏は「自民に代わる保守政党が必要だと行動してきたが、野党は絶望的な状況で立て直すのは無理だ」と説明。自民も党内で足を引っ張り合っている場合ではないとし、「保守の基本を共有しつつ、自民党にできない政策を実現させていきたい」と述べた。

 パーティーには政財界関係者ら約千人が出席。菅義偉官房長官(衆院2区)がビデオメッセージを寄せ、「全国最大の自治体で首長を務めた経験は必ず国政で役立つ。経験、決断、行動力と確かな志を持つ中田さんの活躍に心から期待する」と激励した。

 党は近く入党と公認の手続きを始めるとしている。

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