ユーチューブから、多くの出会いや新しい活動を

映像作家 齋藤汐里(しおり) / 舞台女優 渡辺 朋

©Trend Pot NY,LLC

今年3月にユーチューブチャンネル「Hello, New York! Ch」を開始した、映像作家の齋藤汐里(しおり)さんと舞台女優の渡辺朋さんが、ユーチューブをテーマに語り合った。


ユーチューバーとして活動開始したきっかけは?

齋藤 私たち、同じ高校出身で、朋ちゃんがニューヨークへの留学を決めた時に、高校の先生の紹介で知り合いました。昨年私がニューヨークに移住して来たのをきっかけに、何か一緒にやりたいねという話になって。

渡辺 汐里さんは以前から「これからユーチューブが来るよ」と言っていました。私は常に自分を表現する場を探していて、汐里さんは映像制作をしているので、「これは一緒にユーチューブで何かやるしかない」と、舞台女優仲間のマイちゃん(西岡舞さん)とリナちゃん(前嶋利菜さん)に声を掛けて4人で始めました。

齋藤汐里 千葉県出身。2011年にポイントパーク大学舞台芸術学部デザイン科卒業。日本に帰国し、テレビの番組制作に携わる。17年に独立し、再来米。東京とニューヨークを拠点に、テレビ番組・CM・ウェブシリーズの制作など多岐に渡り活動中。 渡辺朋 千葉県出身。2012年に来米し、14年にThe American Musical & Dramatic Academy(AMDA)ミュージカル学科卒業。オフブロードウェー作品などに出演、代表作は「ミス・サイゴン」。

齋藤 私は普段テレビ番組の制作に関わっていますが、ユーチューブには違う種類の魅力と可能性を見出しています。プロの映像作家でない人でも、ネットを通して自己表現の自由があることが大きな魅力。動画のクオリティーはプロのプロダクションよりも劣りますが、その親近感が支持されて、ヒカキンさんやはじめしゃちょーさんのようなスターが次々と生まれているのも事実です。

配信のプロセスは?

齋藤 テーマはアメリカ、英語、舞台に関することと決めています。打ち合わせと撮影日を週1回設けていて、撮影日には一気に3本分の撮影をします。

渡辺 私たち3人が演じて、撮影と編集はすべて汐里さんがやってくれます。

視聴者の反応は?
渡辺 毎回「すごかったね」「また見たい」といったコメントばかりなので、とてもうれしいです。

齋藤 ユーチューブやっているんですと言うと、「えっ、めっちゃ面白いじゃん」と、やはりポジティブな反応ばかりなので、数年前のユーチューブに対する印象からは変わってきていると感じます。

お2人がお互いに尊敬しているところは?

齋藤 朋ちゃんは純粋に演じることが好きな人。愚痴は一切言わず、いつも前向きなので、見習いたいです

渡辺 汐里さんはプロフェッショナルです。目標を決めたらそこに向かって突き進んでいくエネルギーとか、「前進力」がすごいんです。私もインスパイアされて、頑張ろうとエンジンがかかります。

現在はまだ動画再生で収益が発生していないとのこと。続けるのは大変ではないですか?

渡辺 動画では舞台ではできないような役の歌を歌えて、きれいな映像を皆さんにお届けできる。将来性があると確信しています。

齋藤 すぐに結果が出るものではないので、今は一つ一つのコンテンツを丁寧にお届けすることに注力しています。

渡辺 成功したら、みんなで「ユーチューブ御殿」を建てるのが夢だよね(笑)。

ユーチューブのいいところは?

渡辺 「継続すれば必ず成果が出る」というイメージがあります。しかも無料で世界中どこでも動画が見られるのは、すごいです。

齋藤 基本的に配信者が企画・撮影・編集・アップロードの全てを行うので、視聴者にダイレクトにメッセージが届くこと。そして、例えば今撮った動画を1時間後に出すというスピード感。これらは、テレビ番組やCMには真似できないところです。

また、パソコンとカメラ、人によってはスマホ1台あれば誰でも動画を発信できるのは、ユーチューブのすごさですね。

これから動画でやりたいことは?

渡辺 曲に合わせたロケーションで「歌ってみた」動画を撮影したいです。ニューヨーク以外の州や、可能なら海外にも足を伸ばして撮影できたら楽しいですね。

齋藤 私もまさにそれですね。あとは、この活動から派生して、多くの出会いや新しい活動につながったらいいなと思います。