客船「飛鳥2」に露天風呂 「日本らしいおもてなし」を

グランドスパに新設する露天風呂のイメージ

 郵船クルーズ(横浜市西区)は、横浜に船籍を置く日本最大のクルーズ客船「飛鳥2」(5万142トン)を2020年にリニューアルする。露天風呂を設けるほか、和洋室のスイートルームを新設。日本船らしい「おもてなし」で顧客満足度をさらに高める狙いだ。

 最上階に当たるスカイデッキの展望大浴場「グランドスパ」を拡張し、露天風呂を新設。客室では、アスカスイートに和の落ち着いた雰囲気と洋室の快適さを兼ね備えた和洋室が2室登場する。全ての客室などでは有料の公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」サービスを提供し、室内で映画などが楽しめるようになる。

 世界的な環境規制に対応し、20年1月から適用される硫黄酸化物(SOx)規制を受けて排ガス脱硫装置を搭載する。シンガポールのドックで同年1月中旬から45日間の工期で実施する。

 同船は1990年6月に竣工(しゅんこう)。担当者は「さらに快適で進化したクルーズライフを提供したい」と話している。

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