参院選福井、野党は共産候補に統一

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山田和雄氏

 立憲民主など野党5党派は5月21日の幹事長・書記局長会談で、夏の参院選の勝敗を左右する32の改選1人区のうち、福井など8選挙区について候補者を一本化することで正式合意した。福井選挙区(改選数1)は、共産党公認で党福井県常任委員の山田和雄氏(51)が野党統一候補となり、再選を目指す自民党公認の滝波宏文氏(47)との対決構図が事実上決まった。

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 山田氏は福井新聞の取材に対し、「世論調査を見ると、今の政治には満足していないが、受け皿がないと感じている人は多い。全国の1人区で野党が一人の候補者に絞ることで、市民の目に魅力ある受け皿として映るのではないか」と話した。

 共産党福井県委員会は2018年3月、山田氏の擁立を発表。立憲民主党福井県連合と国民民主党福井県連、社民党福井県連合、連合福井の4者は、18年末から候補者選定を本格化させた。国民は1月に40代の女性行政書士の擁立を提案したが見送りとなり、立民が中心になって交渉していた県内40代女性は4月中旬に辞退を申し出た。県内での野党統一候補の擁立は難航し、各党本部に判断をゆだねていた。

 共産の小池晃書記局長は記者会見で「一本化にとどまらず互いに応援して勝利を目指す」と述べた。2016年参院選で共産党に一本化されたのは香川だけ。今回は福井に加え「鳥取・島根」「徳島・高知」の2合区も同党に一本化されることが固まっており、他党に協力する環境が整ったと判断したとみられる。

 参院1人区を巡っては、野党はこれまで愛媛、熊本、沖縄の一本化を発表しており、計11選挙区で正式に統一候補が決まった。他に17選挙区で大筋合意している。残る4選挙区のうち富山と佐賀は国民民主党、鹿児島は社民党、宮崎は無所属候補を軸に最終調整中だ。

 参院選に合わせた衆参同日選の可能性も警戒。来週の党首会談では衆院小選挙区の候補者調整の加速も確認したい考えだ。