大村公園の“隠れた名所” 女性職員ら地図製作 市観光コンベンション協会

「大村公園裏マップ」を製作した大村市観光コンベンション協会の友廣専務理事(中央)ら女性職員=大村公園

 大村公園(長崎県大村市玖島1丁目)のあまり知られていない見どころを紹介する「大村公園裏マップ」を、大村市観光コンベンション協会専務理事の友廣皇子(きみこ)さん(36)ら女性職員が製作した。公園観光案内所で無料配布している。

 大村藩主の居城だった玖島城跡にある大村公園は広さ約22ヘクタール。花の名所として知られ、園内には国指定天然記念物のオオムラザクラや約30万本のハナショウブが植えられている。

 「裏マップ」は公園散策をより楽しんでもらおうと、友廣さんら3人の女性職員が中心となってアイデアを出し合い、取材をして約4カ月がかりで完成させた。

 裏マップには明治初期の玖島城の古地図も掲載。現在の地形と比べられるようにした。自然石を使った貴重な城壁や、幕末維新期に活躍した大村藩の志士、渡辺清・昇(のぼり)兄弟の名が刻まれた灯籠などを紹介。公園のどこかにあるというテントウムシ型のオブジェなど「女性目線」の見どころも盛り込んでいる。

 A3判カラー。3千部を作製。友廣さんは「これからの時季はハナショウブがきれいで散策に最適。マップを片手にぜひ歩いてみてほしい」と呼び掛けている。

「大村公園裏マップ」

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