釣り具の大敵
釣り具で最も気を付けなければならない存在と言えば、金属の大敵である“錆”ではないでしょうか。
特にソルト釣行をされるアングラーの方には避けて通れない劣化であり、一度錆が発生してしまうと完全に落とすのは困難となります。
先日乗った遊漁船でのこと。
船長さんが釣り具に謎のスプレーを散布しているところを目撃したんです。
タックルにシュッ!
そのアイテムというのが、コチラ。
タックルにシュッ! というもの。一見ただの水ですが、果たして……。
塩分を撃退するらしい
何やら強いアルカリ水が塩分を中和し、酸化や塩噛みを防止してくれるんだとかなんだとか。
どうやって使うの?
①釣り終了後、釣り場でスプレーをまんべんなく散布する。
②帰宅後、道具を水洗いしタオルなどで水分を拭き取り、しっかり乾燥させる。
釣りが終わったらすぐ使用することがポイントらしいです。
たったこれだけ。本当に効果はあるんでしょうか?
効果検証をやってみた
化学品も使用せず、本当に効果があるのでしょうか?
どうしても気になるので、実験を行ってみました。
ルール
検証方法はルアーを1日1時間塩水につける。
①放置・②水洗い・③スプレー+水洗いの3パターンを10日間続け、最終的にどんな変化が見られるかを確認します。
さぁ気になる結果は!?
夏休みのアサガオを育てるかのように、地道に作業を繰り返しました。
開始から10日が経過したレポートをご覧ください。
①塩水→放置したルアー
まずは塩水に浸しそのまま放置、いわゆる釣りに行って何もしないノーメンテナンスの状態。
やはり塩分が錆の浸食を加速させ、濃ゆい茶色の錆が発生していました。
こうなると本格的な錆落としが必要となりますね。
②塩水→水洗い
続いて水洗いのみを確認してみると、酷い錆ではありませんが水洗いで塩を完全に落とせなかった、また水拭きしていなかったためかフックの根本辺りから薄い錆が見られました。
恐らくここから錆の浸食スピードが上がり、気が付くと手遅れになるのではないかと思われます。
③塩水→スプレー&水洗い
最後はタックルにシュ!を散布した後に水洗いしたルアー。
フックのカエシ部分にかなり薄い錆のような汚れがありましたが、全体は開封時に近い状態をキープしていました。
予想以上の成果に、なんだか嬉しくなってしまいました。
大事な釣り具に
今回10日間の実験でしたが日を重ねれば重ねるほど差は大きく目立ってくるでしょう。
スプレー代はどうしても掛かってしまいますが、大事な釣りアイテムを長く使えることを考えると十分に元が取れると思います。
大事な相棒だからこそ、簡単でしっかりとしたメンテナンスが可能となる「タックルにシュ!」を試されてはいかがでしょうか。