2019年新作ソフトシェル!街でも着れるこだわりカラー厳選6モデル ウィンドシェル的な薄手からアウターとして着たい厚手生地まで、2019年の新作ソフトシェルを選んでみました。厚さによって使えるシーンは異なりますが、ポイントはカラー! バックパックやインナーとのコーディネートも楽しみたいです。 

出番多し! 今年の新作ソフトシェル集めました

防水透湿素材のゴアテックスを代表するウエアを「ハードシェル」と呼ぶのに対して、防水フィルムがラミネートされていないのが「ソフトシェル」。しかし撥水加工によって小雨を弾き、防風性があってムレにくく、ある程度の保温力を持ったソフトシェルは着心地も抜群で汎用性が高いウェアだと言えます。

そんな出番の多いソフトシェルは、ブランドごと、モデルごとに生地の厚さも異なり、着心地もまるで違うものです。今回はそんなソフトシェルの最新6モデルを紹介。山で映えるカラーを中心に選び、それぞれ最適な着用シーンを解説したいと思います。

ちょうどよい厚さ、保温力を誇り

フィット感のよさは格別!

ピークパフォーマンス/アドベンチャー フード ジャケット ¥24,000

厚すぎず、薄すぎず、適度な厚さの生地を採用。ミッドレイヤーとしてもアウターとしても使え、保温力もあるので、寒い季節を中心に一年中活躍してくれるジャケットです。フィット性も非常によく、素材の伸縮性とともに肩から肘にかけて立体裁断を設け、腕周りを自由に動かせるカッティングが特徴的。透湿性のよさも自慢で、長い登りが続く高山で快適さを実感できるでしょう。

前立てのジッパーはガレージ付きで、裏側にはソフトな当て布が施され、アゴへの当たりを和らげてくれる仕様です。袖口と裾には伸縮バンドが施され、冷気の侵入を防いでくれます。フードはドローコードが鉢巻状に配され、そのフィット感は極上です。

ヨーロピアンサイズなので少し袖が長めですが、袖口のフィット感の良さから気になるものではありません。なにより青空のようなキレイなブルーは、着ていて気分を盛り上げてくれます。防風性が高いので、冷たい風が強く吹いてる高山や、適度な保温性を生かして秋冬の低山で活躍してくれそうなジャケットです。

わずか100g!薄手ソフトシェルの代表

マウンテンイクイップメント/アエロフォイル・ジャケット ¥16,000

重量はわずか100g。軽量極薄ウィンドシェルに匹敵する軽さながら、二重織のソフトシェル・ファブリックを採用し、風をしっかりと防ぎ高い透湿性を誇ります。温暖な季節の高山でのファストハイクを想定したウエアで、もし寒さを感じた場合には、インナーやミッドレイヤーで保温力をプラスすればよいでしょう。落ち着いた雰囲気の黄色は、コーディネートの差し色にぴったりです。

左胸に設けられた胸ポケットは、ジャケット本体も収納できます。標高を上げるほどに冷たい風を感じてきたら、コンパクトに折り畳んだこのジャケットをサッと広げて羽織るというのが、使い方として正解です。袖口はパイピングされただけのシンプルなもので、軽量コンパクトさを重視していることがわかります。フードにはアジャスターが装備され、アルプスなどヘルメットが必要な山で機能を発揮してくれます。

着用感は程よいフィットで、薄手のミッドレイヤーをレイヤリングする余裕があります。また前立てがハーフジップのアノラックタイプなので、バックパックのウエストベルトと干渉することがありません。季節の変わり目・寒さがわからない時の保険として、レインウエアのジャケットよりも動きやすく、しっかり風を防いでくれるこのジャケットを携帯しておけば、心強い味方になってくれるでしょう。

素材:ナイロン100%
重量:100g

マウンテンイクイップメント アエロフォイル・ジャケット

寒い山でのアウターとして

そして街着としても◎

カリマー/アスレチック ジャケット ¥22,000

厚手でしっかりとした作りのソフトシェル・ジャケットなので、アウターとして使いたい一着です。最適だと思えるのは雨が少なく、気温の低い季節の低山です。重量が530gあるので、高山なら荷物が少なくて済む無雪期の山小屋泊時に携帯、着用するのがいいでしょう。

各部を見ると、大きく開くフロントポケット、そのポケット内部はメッシュ時でベンチレーションとしても機能、袖口は面テープを装備、フードはアジャストコードを備え、いわゆるマウンテンパーカー同等の仕様。しっかりとした生地ながら高い伸縮性を備えて動きやすいので、登山だけでなくスノーシューやクロスカントリースキーなどのスノースポーツのアウターとしても使えそうなマルチさを感じます。

表地はツルっとしたハードシェルと違い、デニム的な風合いのあるものです。そのため街着としても違和感なく使えます。日本人体型に合わせたサイズなので、フィット感も申し分ありません。薄手のミッドレイヤーならレイヤリングも可能です。ユニセックスモデルなので、女性も着用できるジャケットです。

季節を問わず着られ

ハードにも動ける万能選手

マウンテンハードウェア/チョックストンフーディー ¥16,500

ソフトシェル・ジャケット選びで悩むのが厚さです。アウターとしてミッドレイヤーとしても使えることがソフトシェルの利点のひとつですが、薄手だと保温力がなく、厚手だとシーンによってはレインウエアのジャケットの中に着る際に、着心地が悪い・・・なんてことがあります。その点で、このモデルは、ちょうどよい厚さ、重さ、着心地。まさにオールシーズン使えるソフトシェルです。

ハンドポケットはハーネスの干渉しない高い位置に配置され、内側はメッシュ仕様。右ポケットは本体を収納できるパッカブル仕様です。前立てのジッパーはガレージ付きで凍結防止。袖口はパイピングのみですがフィット感に問題はなく、軽量化に貢献しています。

二重織り構造の本体素材は、動きを邪魔しない伸縮性を備え、フードもアジャスター等がないのにフィット感抜群のバラクラバ仕様です。重量392gで、しなやかな着心地ながら、しっかりとしたガード感があり、アルパインクライミングのような本格的な登山にも対応する機能性を誇っているのも納得です。そして山でよく目立つ赤色は、派手過ぎず、日本人にも似合う色合いです。

日本の山に対応した

本気過ぎないソフトシェル

コロンビアスポーツウェア/タイムトゥートレイルジャケット ¥13,000

本気過ぎるアウトドアウエアではなく、カジュアルな見た目なんだけれど、着てみると機能はしっかりしているウエアが欲しいというハイカーはコレを選ぶと◎。派手過ぎないマルチカラーはマリンウエアのような爽快感。袖を通すと着心地はとても軽く、高い撥水生地を使用しているの多少の雨なら問題なく弾きます。もちろん防風性もあり、4wayストレッチ仕様で動きやすさも確保。

左右のハンドポケットは高い位置にあり、ウエストベルトの干渉なし。左ポケットには本体を収納できるパッカブル仕様で、携帯性も考えられています。フードにはフィット感を高めるアジャスターコードが備わり、袖口はシャーリング仕様。薄手でシンプルな作りながら、勘所はしっかり押さえています。

薄く、軽い素材なので、シャツ・ジャケットのような気軽さを感じます。とはいえしっかりと冷気や風の侵入は抑えてくれ、春、夏、秋のグリーンシーズンの山に装備すれば、間違いなく機能するものです。日本の山では、これくらいの機能を持ったソフトシェルが実は使えると感じました。

第二の皮膚のような

ジャストフィット感

ホグロフス/ドラッケン・フード・メン ¥16,000

北欧を代表するスウェーデン発のアウトドアブランドのホグロフス。米国ブランドよりも日本人好みのカラーが評判で、このブルーもとても美しい発色です。サイズはアジアンフィットで、ミッドレイヤーとして、また温かい季節にはアウターとして、体にジャストフィットしてくれます。身丈はショートめで、4wayストレッチの生地とともに、スポーティーな着心地です。

肩まわりから袖の上部が一枚布になっていて、動きやすく、縫い目が肩に当たる心配がありません。袖口は伸縮仕様で着心地を確保。首の後ろにはループが備わっています。また通気のよさに注力したモデルなので、日本の高温多湿な山でも快適さを発揮してくれそうです。

フードはアジャスターを装備していませんが、フィット感に問題はありません。ハンドポケットの位置がバックパックのウエストベルトに干渉してしまいますが、開口部が長いので収納したものにはアクセスできます。軽く、薄手のソフトシェル・ジャケットなので、春~秋まで幅広いシーンでサポートしてくれそうです。

お気に入りは見つかった?

カラー、機能、それぞれに特長のあるソフトシェル。ハイカーそれぞれのスタイル、登る山、季節によってベストは変わってきます。しかしどれも動きやすく、風を防ぎ、ムレを抑えてくれるのは間違いありません。是非、この記事を参考にして、お気に入りのソフトシェルを手に入れてください。

それでは皆さん、よい山旅を!

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