【2019年新作】足が長く見えると評判の山パンツ集めました! 山で快適な機能を装備していることは大前提。なおかつ足が実際より長く見えるハイキングパンツがあったらいいのに・・・という訳で、シルエットや裁断、サイズ感にこだわりを持つブランドの、「これぞ足長パンツ!」と思える2019年新作を集めてみました。

短く見えるより、長く見える方がやっぱりうれしい

皆さんは、どんな基準でハイキング用のロングパンツを選んでいますか?

思いつくだけでこれだけ色々条件がありますが、今回はそれら重要な機能にプラスして
・シルエットの美しさ
・フィット性
・サイズ感が日本人に合っている
以上の3点が評判のブランドから、足が長く見えるパンツ(筆者調べ)を集めてみました。実際に着用した写真も紹介しているので、比較検討してみてください!

立体裁断で動きやすい

絶妙なスリムフィット

ブラックダイヤモンド/メンズ トラバースパンツ ¥15,600
太ももはほどよくゆったりしていて、裾に向かってテーパードしていくスリムなラインが絶妙です。クライミング時の足の動きやすさを求めた裁断は、足長効果にも機能しているように思えます。着用したサイズは32インチで、股下が82.5㎝あるので裾が少しタブついていますが、動きには問題ない長さでした。

夏場のアルパインクライミングや登山、トレッキングに対応するよう、動きやすさを重視しています。耐久性も備えたストレッチファブリックはDWR加工され、ちょっとした雨なら弾いてくれます。吊り下げてみるとちょっと太めに見えますが、スリムフィットです。ソフトな履き心地で軽快感があり、ハイクに余裕をもたらしてくれそう。

ウエストにはパンツと一体型でフックをループに掛けてフィット感を調節できるベルトを装備。ベルトがフロントに垂れることなく、またバックパックのウエストベルトとも干渉しづらい優れものです。ポケットはフロント×2、バック×1、膝上×2。膝上ポケットは、登りで足を上げる時にひょっとすると違和感があるかも・・・。裾はドローコードで絞ることもできます。

クラシックなデザインながら

シルエットのよさは秀逸

フェニックス/エアリースリムパンツ(ロングパンツ) ¥11,000
日本人の体型に似合うパンツで評価の高いフェニックス。見た目はフツーなのですが、着用してみると確かに下半身に程よくフィット。スリムですが、ぴったりし過ぎないシルエットがいい感じです。筆者の尻が通常より大きめなので少し食い込んでいるのが気になりますが、日本ブランドのほとんどのパンツがそうなるため悪しからず。着用したのはLサイズ、股下は80㎝のパンツです。

スリムフィットですが、ラインはストレートに近いもの。薄手で軽量な4wayストレッチ素材を採用。撥水性もあるので、濡れや汚れを防いでくれます。運動性を考慮した立体構造なので足上げもスムーズです。バックヨーク部分にはベンチレーションを配置し、通気を確保しています。

右ポケット内にモバイルポケット、左ポケット内にコインポケットを装備。裾にはフィット感を高めるドローコードが配され、ウエストにはナイロンベルトを標準装備しています。年代を問わず好まれるシンプルでクラシックなデザインのハイキングパンツです。

スポーティーなシルエットで

ストレッチ性も抜群!

ザ・ノース・フェイス/ハンマーヘッドパンツ(メンズ) ¥20,000
太ももから裾にかけてテーパードして、足のラインに沿ったタイトシルエットが特長。歩行時の裾のバタつきもなく、よく伸びる素材は大きく足を開いてもつっぱり感がありません。太めの体型だと下半身の太さも強調されてしまいそうですが、普通から痩せ型の体型なら、上半身とのバランスで足が長く見えます。着用サイズはL、股下79㎝です。

生地は今回紹介しているパンツのなかでは、ちょっと厚めのソフトシェルを採用。下半身をしっかりガードしながらも、高い吸汗速乾性でパンツ内のムレを抑制してくれます。岩稜帯の高山で、安心を提供してくれるしっかりとしたパンツです。

太ももサイドにはジッパー付きのポケットを装備し、収納力を確保。ウエストの内側にはブランドネームが入ったベルトループを備えたスピンドル仕様なので、別途ベルトを巻かなくてもフィットします。肌に触れる裏地は、吸放湿ポリマーを芯部分に配置した特殊なナイロンファイバーです。

流行りのジョガータイプ

軽く、薄く、涼しい

ホグロフス/L.I.Mシリーズ・フューズパンツ・メン ¥12,000
スリムなシルエットではありますが、リラックスできるフィットのパンツです。裾はリブ仕様のジョガータイプなので、すっきりとした見た目を演出してくれます。薄くて軽い2重織りソフトシェルを採用しているので厚い季節の行動着はもちろん、山小屋泊時やテント泊時の寝間着や山帰りの着替えとしても使いたいものです。着用サイズはM、股下81.7㎝です。

程よいテーパードラインと、ヒップと膝の可動部分に立体裁断を施し、動きやすさは格別です。ホグロフスのラインナップの中で、最小限で最大限のパフォーマンスを発揮するL.I.Mシリーズのパンツなので、ファストハイクなど、アクティブな山スタイルにこそぴったりといえます。

細部を見ると、ウエスト部分にもリブが配されフィット感を高めています。ポケットはフロントに2つ、右太ももにジッパー付きポケットが1つあります。生地は光が透ける程の薄さで、軽い履き心地、コンパクトな収納性を実現しています。

カラーブロッキングで

足をキレイ色に見せよう

ピークパフォーマンス/ライト ソフトシェル カーボン パンツ ¥21,000
切り返しを多用したクライミングウエアらしさの中に、北欧ブランドのセンスを取り入れたキレイな配色が、ちょっと他とは違う雰囲気を醸し出しています。スリムめのシルエットは特にサイドからの見た目がキレイで、足が長く、しかも下半身がカッコよく見えるパンツです。ちなみに筆者の大きめ尻との相性は、このパンツが一番よかったです。着用したのはMサイズ、股下は82.5㎝だそうですが、実際にはジャストでした。

素材は4wayストレッチのソフトシェル。防風、撥水、透湿性を装備し、見た目通りに高山の縦走はもちろん、軽い履き心地と本気過ぎない見た目は低山のデイハイクも似合うものです。ジッパー付きポケットがフロントに3つ、お尻に1つあり小物整理に役立ちます。

ウエストにはベルトを使用しなくてもフィットするゴムバンドを採用。裾のドローコードとジッパーでフィット感を調整でき、ブーツと連結できるフックが備わっているので、悪天時には雨風の侵入を防いでくれます。右太ももにジッパー付きポケットもあり、行動食の包装紙等を入れておくのに便利です。

フツーに見えて機能的

程よいフィット感がいい

マウンテンハードウェア/ローガンキャニオンパンツ ¥12,500
ワークパンツにはありますが、ハイキングパンツでは見かけない黄土色。それが新鮮で、カジュアルな見た目が山っぽくなくていいです。シルエットは太ももがゆったりめ、膝下は細めに絞られ、スッキリしています。着用サイズは32インチ、股下は78.7㎝です。着た時はちょうどよく感じましたが、写真を見るとちょっと長めのような・・・。それでも足はキレイに見えています。

フロントポケットはオープンタイプなので、街着としても違和感がありません。カジュアルな見た目ですが、機能はしっかりしています。速乾性、通気性に長け、耐摩耗性に優れ、適度なストレッチ性のあり軽量なリップストップナイロン生地を採用。股下はガゼットクロッチ構造で、大きな動きにも対応します。

右太ももにはスナップボタン留めのポケットを装備。裾にはドローコードが配され、フィット感を調節できます。バックポケットはジッパー付き。紫外線をカットし、日焼けを防ぐ機能も備わっています。デイハイクが中心のハイカーなら、このパンツはかなりおすすめです。

先細デザインのトリムフィット

動きにも体にもぴったり

アークテリクス/サブリオ パンツ メンズ ¥14,000
太ももにはゆとりがありますが、足先に向かってキレイに絞られているトリムフィットで、着た感じでは紹介した中で一番足長に思えました。ハンドポケットもなくすっきりとしていて、ウエストまわりのフィット感がよく、動いても腰の生地が浮いたりしない着心地のよさも秀逸です。着用サイズはM、股下は82㎝です。

4wayストレッチ素材、立体構造のヒザ部分とマチ付きクロッチを装備しているので、歩く動きにしっかり追随してくれます。裾が細いのと、軽い素材なので足さばきも軽快です。肌触りはドライ。汗をかくような季節でも、快適さを維持してくれそうです。

サイドの縫い目は、前側に少しオフセットされている独特のパターンを採用しています。ポケットは左右の太ももに装備され、インナーはメッシュ。ウエストには伸縮バンドとドローコードが配されていて、フィット感のよさが際立っています。

サイズが合っていて、体にフィットしたパンツを!

今回7本のハイキングパンツを履いてみて改めて感じたことは、サイズ。日本人の体型に合わせたサイズ展開をしていたり、欧米ブランドのままでも下半身のフィット感がよいパンツは足が長く見えました。しかもそれらは、山を歩く上でモタつき、バタつきがなく、機能的でもありました。アウトドアブランドのハイキングパンツなら、基本性能は確かです。是非、サイズとフィット感を改めてチェックして、足が長く見えるパンツを選んでください。

それでは皆さん、よい山旅を!

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