部活は〝株取引〟「N高校」の投資部設立 村上世彰氏が特別顧問

村上世彰さんの特別授業(提供写真)

 学校法人角川ドワンゴ学園N高校(N高)は5月22日、在校生の課外活動として「N高投資部」を設立することを明らかにした。株式投資を体験して経済動向を意識、実社会に向き合う姿勢を育むとしている。部の特別顧問には投資家の村上世彰氏が就任する。(共同通信=柴田友明)

 N高はフィギュアスケートの紀平梨花選手が在籍していることで知られる、インターネットを活用した通信制の高校。最短3年で高校卒業資格を取得できる。

 N高の広報担当者によると、部員はネットコース、通学コースを問わず、全校生徒から希望者を募り、審査を通過した約50人で活動する予定。

 部員は運用資金として村上氏の村上財団から提供された20万円を元手に「東証上場銘柄」の株を運用。利益が出た場合はその部員のものに、損失が出た場合は返済する必要がないという。これまで中高校生を対象に投資教育をしてきた村上氏が特別顧問として講義を行う。生徒それぞれの運用報告について直接「フィードバック」教育するとしている。

 部の参考教材には、村上氏の著書のほか、高校を舞台に投資をテーマにした漫画「インベスターZ」(三田紀房さん作)を使って株式投資を学習する。

村上さんの授業風景(提供写真)

【村上世彰氏のコメント】実際の株式投資を通して“生きた金融教育”を提供する課外活動「N高 投資部」を設立するというチャレンジに共感し、特別顧問に就任して応援させていただくことになりました。部員の皆さんが高校生の間に本気で株式投資に挑戦することで、どんな学びを得ていただくか、とても楽しみにしています。

© 一般社団法人共同通信社