エアロネクスト、中国・深圳市に現地法人を設立し中国進出へ

株式会社エアロネクストの発表によると、中国におけるビジネス展開の拠点として、中国深圳市に新たに現地法人「天次科技(深圳)有限公司(英文名Aeronext Shenzhen Ltd.)」を設立した。また、同法人の総経理には、産官学のネットワークを持ち、深圳にて日本と中華圏のドローン産業関係者をつなぐ事業に長年従事してきた川ノ上和文氏が就任した。

天次科技(深圳)有限公司の総経理に就任する川ノ上和文氏

エアロネクストは、UAV(無人航空機)やマルチコプターの機体フレームのあるべき姿を実現すべく、機体の構造を根本的に見直し、独自の重心制御技術4D Gravityを開発した。この独自の4D GravityをUAVの標準技術にするために特許ポートフォリオを構築し、4D Gravityテクノロジーライセンスビジネスのグローバル展開を推進している。

グローバル展開においてターニングポイントとなったのが、昨年11月に深圳で行われた深圳国際ピッチ大会「Nanshan “Entrepreneurship Star” Contest 2018」で、総合第3位と知的財産賞をダブル受賞したことにより、深圳市南山区人民政府、深圳市ドローン産業協会、深圳清華大学研究院より支援があり、中国におけるビジネス展開の可能性を探ってきたという。

一方で、国際都市香港にも程近く経済成長著しい深圳市は「中国のシリコンバレー」とも称され、多くの起業家、投資家、大企業の開発部などが集まり「経済特区」にも指定されている。無数の中小製造メーカーが存在し、多くのハードウェアでのイノベーションが生まれているといわれており、実際数百のドローン企業が存在する。このような環境がエアロネクストのグローバル戦略の第一歩を踏み出す場所として最適と判断し、今回の法人設立に至ったとしている。

川ノ上氏は今後、「天次科技(深圳)有限公司」の総経理として、中国市場での4D Gravityテクノロジーライセンスビジネス推進における用途開発や顧客開発、セールス、マーケティングに従事していくという。

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