五島の祭りや神楽 写真集に 医師・久保さん出版

「ヘトマト」など630点収録

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五島市玉之浦町の白鳥神社例大祭で、船に乗って海を渡るみこし=2015年9月、久保さん撮影

 長崎県五島市籠淵町の医師、久保進さん(65)が、市内に伝わる伝統行事の様子を撮影した写真集「フォト歳時記Ⅴ 残しておきたい五島の祭りと神楽」(B5判、335ページ)を自費出版した。十数年間に撮りためた約630点を収録。担い手不足などで継承が難しくなりつつある行事の写真もあり、久保さんは「記録としても残したかった。写真集をきっかけに、ぜひ直接見に行ってほしい」と話している。
 フォト歳時記シリーズの出版は5作目。これまで「人と自然」や「教会」などをテーマに作品をまとめてきた。今回は同市下崎山地区に伝わる奇祭「ヘトマト」や、昨年は中止となった同市玉之浦町の白鳥神社例大祭でご神体を載せたみこしが海を渡る様子など、八つの祭りと四つの神楽の写真を掲載。収録枚数は本作が最も多いという。
 久保さんは大村市出身。五島市吉久木町に「久保循環器内科」を開業した2004年ごろから、趣味で市内の風景や人々の営みを撮影し始めた。今では市内各地から来院する患者に、さまざまな祭り情報を教えてもらい、診察の傍ら撮影に駆け回っている。久保さんは「祭りが行われている地域の特徴や、人の表情がよく分かる写真を心掛けた」とこだわりを語った。
 福江港ターミナルや同内科などで、1冊3500円で販売。問い合わせは同内科(電0959.75.0881)。

五島の祭りや神楽の様子を撮影した写真集を出版した久保さん=五島市吉久木町