世界最大級の自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展」(自動車技術会主催)が22日、横浜市西区のパシフィコ横浜で開幕した。国内外から過去最多の624社が出展し、自動運転や電動化といった次世代の技術や独創的なアイデアを披露している。入場無料で24日まで。
県内に本社を置くメーカーも多数参加。自動車照明大手の市光工業(伊勢原市)は、自動運転車の前面に取り付けたライトで、進行方向や停車位置を周囲に知らせる方法を紹介。文字を浮かび上がらせたり、夜間の路面に光を照らし出したりして、歩行者からの見えやすさを工夫している。
ばね大手のニッパツ(横浜市金沢区)は、自動運転で長時間のドライブが可能になるのを見据え、乗り心地を追求した座席を展示。骨盤部分のクッション性を高め、ペダルを踏む右足側の座面を左より下げることで、疲労やむくみの低減につなげたという。
日産自動車(同市西区)は、高速道路での車線変更や分岐に対応した最新の運転支援システムを映像でアピール。河西工業(寒川町)は、リサイクル素材を使った内装部品を並べ、環境への配慮を打ち出している。
また23日まで、自動運転バスの試乗会を開催。衛星利用測位システム(GPS)やセンサーを駆使し、事前に組み込まれた会場敷地内のルートをゆっくり走る。
同展の開催時間は午前10時~午後6時(24日は午後5時)。