箱根山、地震の発生続く 19日74回、20日4回・・・

箱根山(箱根町)

 火山活動が活発化している箱根山(箱根町)では、22日も地震の発生が続いた。大涌谷の噴気活動や山体の膨張を示す地殻変動も継続しており、気象庁は引き続き小規模な噴火への警戒を呼び掛けている。

 気象庁によると、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)に引き上げた19日に74回に急増した火山性地震は、20日は4回、21日は2回だった。22日は午後3時現在で1回観測された。

 より微小な地震も捉える県温泉地学研究所の観測では、同日は午後5時までで6回。温地研の集計によると、5月に入ってからの地震回数は490回を超えているが、小規模な噴火に至った2015年の活動と比べれば低調という。

 温地研は「今後、活動が活発化するかどうかは判断が難しい。注意深く観測を続ける」との見解を示している。

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