ハム近藤、5月に入りグングン打率上昇 11戦連続安打「結果求めるのは大事」

日本ハム・近藤健介【写真:石川加奈子】

5月の月間打率は.359、チームは今季初4連敗も「ああいう諦めない姿勢が大事」

■楽天 5-3 日本ハム(22日・札幌ドーム)

 日本ハムは22日、本拠地・楽天戦に敗れて今季初の4連敗。打線が楽天の5投手を6安打3得点と攻略しきれない中、近藤健介外野手が一人で2本の長打と気を吐いた。

 1点を追う5回2死で右中間三塁打を放ち反撃ムードを演出。2点を追う9回1死一塁の場面では、松井のチャンジアップを右越えに運ぶ二塁打で二、三塁と好機を広げた。松井とは昨季6打数2安打、今季も3打数2安打と好相性。土壇場で相手を土俵際まで追い詰める一打に「明日につながる」とうなずいた。

 直前には2番の大田泰示外野手がバットを折りながらもヘッドスライディングで三塁内野安打を勝ち取っていた。「ああいう諦めない姿勢が大事だと思う。いい時も悪い時もあるけれど、いつか流れが来るので我慢してやっていきたい。全力疾走だったり、やれることをしっかりやる」と近藤は前を向いた。

 首位打者のタイトル獲得を目指す今季、4月こそ月間打率.247だったが、5月に入ってグングン数字を上げている。5月の月間打率は.359。11試合連続安打で通算打率.は308、順位も6位まで上げた。それでも近藤が気を緩めることはない。「いい時も悪い時もあるので、丁寧にと心がけている。打たないと試合に出られないので結果を求めることは大事」と自分に言い聞かせるように力を込めた。(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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