スバル フォレスター Advance 実燃費レポート|2リッターエンジン×モーターの“e-BOXER”が発揮する実力は如何に!?

スバル 新型フォレスター Advance(アドバンス) エンジン:2リッター+e-BOXER(マイルドハイブリッド)/ボディカラー:ホライゾンブルー・パール

スバル フォレスター Advance(e-BOXER)の実燃費を徹底検証!

今回の燃費テストに持ち出したのは、現在5代目となるスバル フォレスター。すでに2.5リッター ガソリンモデルの燃費テストは実施しているが、e-BOXERと名付けられたハイブリッドモデルに関しては未実施だったため、今回のテストと相成った。

5世代目のフォレスターはそれまでに存在していたターボグレードを廃し、NA(ガソリン)モデルは2.5リッターへと排気量アップがなされているが、e-BOXERに関しては2リッターエンジンにモーターを組み合わせたものとなっている。

ハイブリッドと聞くとどうしても燃費を意識したモデルというイメージを持ちがちだが、e-BOXERに関してはどちらかというとトルクの薄い低回転域をモーターのトルクで補うという意味合いが強く、ハイブリッドではなくe-BOXERと名付けたスバルの意図が見え隠れするところだ。

今回のテストに使用したフォレスターは、e-BOXERユニットを搭載する「Advance」グレードであり、現状、e-BOXERを搭載するのはこの1グレードだけとなる。装備的にはガソリンモデルの上位グレード「Premium」に近いものとなっており、上質さを求めるユーザーからも不満が出ることはなさそうだ。

実燃費レポート 目次

燃費テスト概要

なお、今回の燃費測定は2019年5月14日に行い、天候は雨のち曇り、気温は最高でも20度ほどの中での走行となった。今回も朝10時頃に東京・青山にあるオートックワン編集部を出発し、高速、郊外路、市街地・街乗りの順で走行し、15時ごろに再びオートックワン編集部へ戻るルートを選択した。

燃費の数値は総合燃費も含め、全て車両の燃費計を使用している。エアコンは25度設定のフルオートで、SI-DRIVEのモードは「I」、高速道路の走行も含めアイサイトは使用せず、Dレンジでの走行とし、パドルシフトも未使用としている。

総合実燃費結果

スバル 新型フォレスター

■フォレスター Advence(e-BOXER)の総合実燃費 17.0km/L

結論から言うと、トータルで158.7kmを走行し、最終的な燃費計の数値はJC08モードの18.6km/Lには届かなかったものの、WLTCモードの14.0km/Lを超える17.0km/Lとなった。

以前燃費テストを実施した2.5リッター ガソリンモデルの実燃費が14.7km/Lであったことを考えると(2.5リッターガソリンのWLTCモード燃費は13.2km/L)e-BOXERモデルは燃費性能の侮れないという結果になった。

ただ、2.5リッター ガソリンモデルをテストした時は30度を超える暑さの中だったので、気温の差が影響していることも考えられる。また、ガソリンモデルはX-BREAKであり、フォレスターの中で唯一オールシーズンタイヤを履くモデルであったこともお伝えしておこう。

それではここからは、走行シーンごとの燃費や走りぶりなどをお伝えしていこう。

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