希少深海魚 リュウグウノツカイ発見 小値賀・班漁港内

捕獲されたリュウグウノツカイ=小値賀町、宇久小値賀漁協班出張所(小値賀町提供)

 長崎県北松小値賀町班島(まだらしま)郷の班漁港内で20日、希少な深海魚であるリュウグウノツカイ(体長約2メートル)1匹が見つかった。
 町などによると、発見したのは男性漁業者ら数人。午前8時ごろ、港内で泳いでいるのを見つけて捕獲。その際、尾の一部が切れてしまったという。宇久小値賀漁協班出張所内の水槽に入れたが、その後死んだ。
 佐世保市鹿子前町の九十九島水族館(海きらら)によると、リュウグウノツカイは日本海や太平洋の水深200メートル以上の海に生息。体色は銀色で頭部から尾にかけて透明な背びれがあり、浮袋はない。詳しい生態は明らかになっていない。
 海きららは2001年5月~17年5月にかけて平戸市近海でリュウグウノツカイ6匹を確認。担当者は「この付近で生息しているのかもしれない」と述べた。

© 株式会社長崎新聞社