【「白い巨塔」連載】飯豊まりえインタビュー!「佐枝子さんは最後、本当にいい女性になったな!」《第2夜》

【「白い巨塔」連載】飯豊まりえインタビュー!「佐枝子さんは最後、本当にいい女性になったな!」《第2夜》

最高傑作と呼び声高い山崎豊子原作の「白い巨塔」が、現代の設定で復活。岡田准一さん主演「テレビ朝日開局60周年記念 5夜連続ドラマスペシャル 山崎豊子 白い巨塔」(テレビ朝日系)にご出演中の飯豊まりえさんに直撃インタビューを敢行しました。飯豊さんが演じた東佐枝子という役柄をはじめとするさまざまなことを、すてきな笑顔で語っていただきました。

──「白い巨塔」へのご出演が決まった時のお気持ちはいかがでしたか。

「平成10年生まれの私も『白い巨塔』がすごい作品だと知っているし、今回新しい形で始まることにわくわくしていました。何より、キャストの皆さんの豪華さにびっくりしました。この並びに自分も入れるんだという不思議な感覚とうれしさが両方ありましたね」

──母親役の高島礼子さん、父親役の寺尾聰さんの印象はいかがでしたか。

「高島さんは朝からパワフルでした。それでいてとても奇麗で、役どころは意地悪なお母さんなんですけれど、カメラが回っていないところはとても優しかったです。寺尾さんは常にかっこよかったですし、いろいろなことを教えてくださいました。本当のお父さんのようで、撮影終わりにハグをして帰ったりしていました」

──会見中も親子の雰囲気が出ていました!

「会見中に階段を降りる時にエスコートしてくれたりして、本当に優しかったです」

──今回5夜連続ということで台本の量もすごかったと思いますが、手元に届いた時はどうでしたか。

「本当に表現が難しくて、セリフに出てくる単語が分からなかった時がありました(笑)。お芝居として演じてみてやっと理解できるところもありました。初めての経験だったから、すべてがいい経験になりましたね」

──私も台本を読ませていただいたのですが…。

「普通の会話は大丈夫なんですけど、難しい展開に入った時や複雑に絡み合うシーンとかは映像になってみないと理解できなかったなと思っています。一人一人が正義や悪の顔に分かれていて、実際このセリフがどうなるんだろうって思っていたら、想像以上なものに仕上がっていたりとかしていて、そういう化学変化がとても面白かったです」

──飯豊さんが演じた佐枝子は司書のお仕事をしている役でしたね。

「私、普段から本をよく読んでいて大好きなのでうれしかったです。ひそかに相手を思う役やはかない役が今までも多かったので、演じていてとてもやりやすかったです」

──今回、結婚している人を思う役でもありましたよね。

「奥さんがいる人に思いを伝えたりとか、そういう人を思い続けるというのは今までやったことない役柄だったので、こんな気持ちになるんだなと思いながら演じていました」

──どんな気持ちでしたか?

「踏み込んじゃいけないのは分かっているけれど、自分もどうにかして助けてあげたいとか。こんなに関わらなくていいのに気になってしまったり…。相手には変わらないでいてほしい、心の支えになりたい、私は応援しているよというのを伝えたりとか。佐枝子さんの真っすぐさがすてきだなと思いました」

──台本を読ませていただいた時に、佐枝子さんには、はかなさの中に心(しん)の強さを感じていたのですが…。

「どんどん強くなっていきますし、最後に佐枝子さんは本当にいい女性になったな、いい人を絶対見つけられるな!と思いました。里見さんとの最後の別れ際がラブシーンのように見えるって監督にも言っていただきました」

──飯豊さんが思う佐枝子さんのみどころはどこですか?

「佐枝子さんと里見さん(松山ケンイチ演じる里見脩二)のシーンですね。いろいろとドロドロしているシーンがたくさんある中で、佐枝子さんと里見さんのシーンはすごく柔らかく平和なシーンなんです。佐枝子さんと里見さんだけ時が止まっているような、柔らかい空気感が佐枝子さんとしての見どころで、おすすめしたいところです」

──作品のファンの方がたくさんいらっしゃると思いますし、楽しみにしてくださっている人が待っていてくださると思います。

「各地で撮影したし、海外ロケもありましたし、大掛かりに撮影していたので楽しみにしていてほしいです」

──撮影中は大変なことありました?

「セリフはやはり大変でしたけど、現場は和気あいあいとしてました。私はお芝居中に正座をするシーンがあったんです。正座に慣れてなくて、足が小鹿みたいになっちゃって両足を捻挫しちゃったんです」

──え…!

「斎藤工さんがずっと支えてくださったりとか、立ち上がるシーンを撮影した時には、ギリギリまで氷を当ててくださってサポートしてくださって…。本当に感謝しています。斎藤さんにすごく助けていただきました」

──主人公の財前五郎を演じる岡田さんや、松山さんの印象はいかがでしたか。

「日本を代表される俳優さんなので、お会いできるのをすごく楽しみにしていました。松山さんはお芝居もすごく繊細で、一緒に演じていて心地よかったです。特に無理した役作りをせずに演じられるなと、寄り掛かれるなという感じはありました。岡田さんは迫力があるお芝居だったんですけど、普段の岡田さんはすごく愛嬌があったり気さくな部分も知れて、印象が変わりました」

──どう印象が変わりましたか?

「踊ったり歌ったりされていたり、バラエティーに出られたりしているイメージだったんです。もちろん映画とか拝見させていただいていたんですけど、実際にお会いして『岡田さんすごい…!』と思わされる瞬間がたくさんありました。そして、こういう小娘にも…」

──小娘!(笑)。

「(笑)。小娘な私にもちゃんと話をしてくださるところとかすてきだなと思いました」

──「白い巨塔」では財前は権力のため、里見は患者ために一途に奮闘する役どころだったと思うんですけど、飯豊さんは一途に向き合っているものとかあったりしますか?

「人間関係ですね」

──そのこころは?

「自分の輪の中に入っている大切な人たちに対しての一途さっていうのは変わらなくて。1回仲良くなったらずっと仲いいし、悪くなることはないんです」

──なるほど。人間関係を大切にされているんですね。そして、先ほど会見で「凝ったものを作られている」という話で、おみその話が出てきましたが…。

「私の友達で、自分でおみそを作っている子たちがいっぱいいるんです。だから一緒におみそを作ったりとか、今日は手作りのケーキを作る人のところに行こう! パスタを作る人のところに行こう!とかよくやっています。料理好きの人たちが周りに多いんです。私はご飯を食べるのも好きなんですよ。おいしいものもよく食べたりとかしてます。あと、陶芸とかも好きで…」

──え~! 陶芸ですか?

「自分の手で作るものが大好きなんです。レモネードとかも、好きなものレモンとハチミツを買ってきて作ったりとか、カレーのスパイスで木の実とかシナモンスティックを入れて発酵させたりとか。お肉にのせるソースとかを作ったりとかするのが好きなんです」

──手作りが好きなことがものすごく伝わってきます!

「いたんでしまったフルーツをジャムにしたりとかしたりしますよ!」

──これからチャレンジしたい、作ってみたいものとかってありますか?

「作ってみたいもの…。新しいものにチャレンジしたいというよりかは、今やっているものを極めていきたいですかね」

──もっとおいしいおみそができたりしますね。

「おみそも全国のおみそが売っているところに行ったりするんですね。いろいろブレンドしたりするのも好きで、そういう奥深さがとても好きなんです」

──では、最後に視聴者の皆さんへメッセージをお願いいたします。

「本当にたくさんのキャストの方が関わっていて、すごくドロドロしていていろいろな人間模様が見られると思います。昭和・平成・令和と、元号が変わる度に生まれ変わる『白い巨塔』令和版はまた新しいものとしてご覧いただきたいですし、若い世代の人たちにもぜひ見ていただきたいなと思います」

──飯豊さん、ありがとうございました!

【プロフィール】


飯豊まりえ(いいとよ まりえ)
1998年1月5日生まれ。千葉県千葉市出身。2012年に女優デビュー後、数多くのドラマ・映画に出演。19年は「劇場版シティーハンター」にてヒロイン役の声優を演じ、「名探偵ピカチュウ」で日本語吹き替えに初挑戦した。今秋には映画「いなくなれ、群青」、「惡の華」の公開、初の舞台出演、20年1月には映画「シライサン」の公開も控えている。毎週土曜朝には情報バラエティー番組「にじいろジーン」(フジテレビ系)にレギュラー出演中。また、雑誌「Oggi」、「MORE」でモデルとしても活躍中。

【番組情報】


「テレビ朝日開局60周年記念 5夜連続ドラマスペシャル 山崎豊子 白い巨塔」
5月23日 午後9:00~10:24
※24日は9:00~10:24。25、26日は9:00~11:10

【プレゼント】


飯豊まりえのサイン入りポラを2名様にプレゼント!

https://twitter.com/internetTVG/status/1131395591051853830
さらに、ツイート内のリンクをクリックし、必要事項を入力してください。

●締め切り:2019年6月10日(月)正午

●発表方法:当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。あらかじめご了承ください。

テレビ朝日担当 Y・O
撮影/尾崎篤志

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