育成なら任せろ!アヤックスから旅立った「高額選手」TOP10

今季の欧州サッカーで最も注目されたクラブといえるアヤックス。若い選手たちが遺憾なく実力を発揮し、チャンピオンズリーグではビッグクラブを次々と食った。

夏のマーケットでは多くの選手がステップアップしていくのではないかと言われており、さらに重要な存在になっていくはず。

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そのアヤックスから最も高い移籍金で羽ばたいていった選手とは?TOP10のランキングを見てみよう。

10位:ジャスティン・クライファート(→ローマ)

移籍金:1553万ポンド(およそ22.6億円)

クラブのレジェンドであるパトリック・クライファートの実の息子は、アヤックスのアカデミーから育成され、トップチームで2年を過ごした後に移籍していった。

伝説的な存在であるフランチェスコ・トッティから電話を受けたことで移籍を決断し、20歳でイタリアへと渡ることにしたという。アヤックスでは56試合出場、13ゴールだった。

9位:ダレイ・ブリント(→マンチェスター・ユナイテッド)

移籍金:1575万ポンド(およそ22.9億円)

彼も同じくアヤックスのレジェンドであるダニー・ブリントの息子。クラブで10年間過ごした後修行に出され、フォレンダムでプロデビューを果たした。次の年もフローニンゲンへとローンされている。

しかしその後2010年からの4連覇に貢献しチームの根幹を担うようになり、大きく評価を高めた。アヤックスで6年プレーした後2014年にマンチェスター・ユナイテッドへと移籍している。アヤックスでは196試合に出場し、7つのタイトルを獲得した。

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服のセンスが良く爽やかイケメンとしても有名である。

8位:クリスティアン・キヴ(→ローマ)

移籍金:1620万ポンド(およそ23.6億円)

これまでの二人と違い、キヴはアヤックスのユースで育った選手ではない。ルーマニアのレシツァでキャリアを始め、ウニベルシタテア・クライオーヴァを経て1999年にオランダへ。

当初はフリーキックスペシャリストのような扱いだったが、ロナルト・クーマン監督の下で守備の中心的な存在となり、キャプテンも任された。スナイデルやイブラヒモヴィッチ、ファン・デル・ファールトら曲者共を統率していたのだからスゴイことである。そして2002年にローマへ。

7位:ルイス・スアレス(→リヴァプール)

移籍金:2385万ポンド(およそ34.7億円)

彼もアカデミー出身ではない選手だ。フローニンゲンから2007年にアヤックスへとやってきて、アムステルダムで恐ろしいまでのストライカーに変貌した。

伝説のFWファン・バステンの指導の下、3年半で158試合に出場し111ゴールを決めている。2011年1月にリヴァプールへ移籍するまで、2つの大きなタイトルをチームにもたらしている。

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バルセロナでは30代になった彼の後継者はいないか?と数年前から言われているが、その必要性も感じさせない。

6位:ウェスレイ・スナイデル(→レアル・マドリー)

移籍金:2430万ポンド(およそ35.4億円)

アヤックスユースの至宝の一人。7歳でクラブに加入したあと11年を過ごし、2002年にプロ契約。2003年のウィレムII戦でデビューを果たした。

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素晴らしいアイデアとテクニックを持つ彼はすぐにトップチームでも地位を確立。イブラヒモヴィッチやファン・デル・ファールトらとともにエキサイティングなアヤックスを形成した。180試合に出場し58ゴールを決めた後、2007年にレアル・マドリーへ移籍している。

5位:デイヴィ・クラーセン(→エヴァートン)

移籍金:2430万ポンド(およそ35.4億円)

スナイデルと同じ移籍金でイングランドへ移籍したクラーセン。11歳でアヤックスに加入し、アカデミーで8年間育成された。2011年にデビューし、2010~2013年の3連覇を経験した他、2017年にはヨーロッパリーグ決勝も戦っている。

アヤックスのトップチームでは6シーズンで181試合に出場し、55ゴールを決めた。そして2017年にエヴァートンからのオファーを受け、移籍を決断している。

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移籍金はこれでも「お買い得だった」と評価された。

4位:クラース・ヤン・フンテラール(→レアル・マドリー)

移籍金:2430万ポンド(およそ35.4億円)

オランダ人であるが彼はアヤックスのユース出身ではない。ライバルであるPSVアイントホーフェンで育成されたがトップチームでなかなか出番が得られず、ヘーレンフェーンへと移籍。そこで評価を高め、2006年にアヤックスへと引き抜かれたのだ。

アヤックスでは3シーズンを過ごし、2008年にレアル・マドリーへと去る。しかしそこではあまり活躍できず、その後移籍したミランでも本領を発揮したとは…。

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そしてドイツ・ブンデスリーガのシャルケでプレーした後復帰。ベテランとして今季のエールディビジ優勝に貢献している。

3位:アレク・ミリク(→ナポリ)

移籍金:2880万ポンド(およそ41.9億円)

ポーランドのゴルニク・ザブジェでデビューした後、ドイツのレヴァークーゼンとアウクスブルクでプレーしたミリク。そこではなかなか結果を出せず、2014年にローンでアヤックスへとやってきた。

オランダの舞台でブレイクを果たした彼は、2シーズンで75試合に出場、47ゴールを奪う決定力を発揮。大きな存在感を見せ、ナポリに巣立っていった。

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ナポリでは怪我に苦しんだものの、今季はアンチェロッティの下でゴールを量産する活躍を見せている。

2位:ダビンソン・サンチェス(→トッテナム)

移籍金:3600万ポンド(およそ52.4億円)

アヤックスから羽ばたいた南米の選手という意味では、ルイス・スアレスを抜いてトップの価格。コロンビアのアトレティコ・ナシオナルから2016年に加入したセンターバックは、わずか1年のみの所属で大きなインパクトを残し、ゲームでも評価がスゴイことに。

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2017年のヨーロッパリーグで決勝まで進んだチームの中心的な存在であり、評価を急速に高めたあとにトッテナムへと去った。1年だけだったが46試合に出場し7ゴールを決めた。足りないのはトロフィーだけだった。

1位:フレンキー・デ・ヨング(→バルセロナ)

移籍金:6750万ポンド(およそ98.2億円)

もちろんトップは今夏バルセロナへの移籍を決めたフレンキー・デ・ヨングだ。オランダの巨人アヤックスから最も高額な取引で旅立った選手となった。

来季カンプ・ノウでプレーするデ・ヨングは、アヤックスでキャリアを始めたわけではない。2015年に加入するまではウィレムIIでプレーしており、アヤックスに来てからもしばらくはリザーブに所属していた。

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しかし2017-18シーズンからはトップチームの中盤で中心的な存在となり、89試合に出場し5ゴールを決めた。エールディビジ優勝、KNVBカップ優勝、そしてチャンピオンズリーグのベスト4と、2年で大きな貢献を見せている。

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