“ライコネン節”、健在。F1通算300戦目を前に「節目よりも、モナコでのパフォーマンスに関心がある」

 アルファロメオ・レーシングのキミ・ライコネンは、今週末の第6戦モナコGPでF1通算300戦目を迎える。しかしライコネンは、「300戦目のことよりも、マシンのパフォーマンスに関心を持っている」と語った。

 ベテランドライバーのライコネンは今週末、300戦目のグランプリを迎えることになる。ライコネンは2001年のオーストラリアGPにおいて、今日のアルファロメオ・レーシングの前身であるザウバーからF1のキャリアをスタートさせた。

 21回の優勝と1回の世界タイトル獲得がライコネンの経歴を彩っているが、2005年のアメリカGPと2017年のマレーシアGPの2レースではエントリーしていたもののレースをスタートできなかったため、厳密に言えば彼はモナコで298戦目を迎えることになる。

 だがライコネンにとって節目や祝典は重要ではない。フェラーリのレースプレビューで言及されているように、F1が日曜日にグリッド上でライコネンのために特別な記念式典を計画するのであれば、それが彼のトイレ休憩とかち合わないのを祈るばかりだ。

「みんなが僕の300戦目のレースについて話しているけれど、僕は自分たちのパフォーマンスの方により関心がある」と39歳のライコネンは話した。

「バルセロナでのインシーズンテストは僕たちにとって問題をより良く理解するために重要なものだったが、正直なところ、自分たちのマシンがモナコの市街地コースにどれだけ適応できるかは分からない」

 チーム代表のフレデリック・バスールは、カタロニア・サーキットで行われたインシーズンテストについて、モナコGPに向けてチームに前向きな見通しをもたらしたと述べた。

 だが同時に、バスールは、F1の中団グループに関しては何事も起こり得るとも主張した。

「先週のテストは期待できる結果となった。軌道修正し、再び正しい方向へ向かっていると確信している」

「中団グループのポジションを争っているチームがパフォーマンスの一貫性を保てていないのは、興味深いことだ」

「特にタイヤを機能させることに関しては、それぞれのコースが新たなスタートとなる。タイヤを機能させることができる時もあれば、できない時もある」

「我々のパフォーマンスの急な落ち込みは過去のものにして、モナコの週末では強力に進んでいく」

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