巨大な落石受け止めます 地滑りの奇絶峡に防護柵

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山の斜面に設置された巨石の落下を防護する柵(和歌山県田辺市上秋津で)

 地滑りの兆候が確認されている和歌山県田辺市上秋津の奇絶峡に、高さ5.5メートル、延長約150メートルの落石防護柵が設置された。柵の上60メートルの所にある直径約3メートルの巨石が転落しても止められるのに十分な強度があるという。

 和歌山森林管理署(田辺市新庄町)が民有林直轄治山事業として設置した。2014年に広島県であった土砂災害で使ったものの一部を再利用している。

 ネットは直径30センチのリングを組み合わせて伸縮性を持たせ、支柱にはちょうつがいのあるボルトを使って可動式にすることで、落石の衝撃を吸収する構造になっている。18年8月に着工して約4カ月で完成した。メンテナンスがしやすいように、長さ74メートルと73メートルの二つに分割して設置している。

 現場は、以前から土砂崩れの危険性があった谷。11年9月の紀伊半島大水害後、県が斜面を階段状に整備する途中で、斜面の一部が動いていることに気付いた。