【U-20W杯】神奈川、5人の若きJリーガー 世界へ雄飛の刻

U-20W杯日本代表

◆日本時間24日 午前3時半キックオフ

 5月23日にポーランドで開幕するサッカーのU-20(20歳以下)ワールドカップ(W杯)に、神奈川県内Jリーグクラブから過去最多タイの5選手がメンバー入りした。いずれも将来のサッカー界を背負うと期待されるスター候補ぞろい。2大会連続で出場する日本の上位進出に貢献すれば、世界へと羽ばたくチャンスも開けてくる。

◆斉藤未月(湘南)「泥くさい10番に」

 今や湘南に欠かせない若きボランチは、代表のユニホームに着替えようとも泥くさいスタイルを貫く。背番号10を任され、主将も担う斉藤未月は「新しい10番の形を見せたい」と目をぎらつかせる。

 12日のリーグ戦第11節大分戦。3位のチームに敗れはしたが、果敢なプレスはボールを持った相手に前を向かせず、ボールをさらって攻撃のスイッチを入れる姿勢はチーム全体を後押しした。

 「10番といえばパスの技術でゲームメークする印象だけど、僕は泥くさくボールを奪う。モドリッチ(クロアチア)ではなくフランス代表のカンテが10番を付けているイメージ」。思い描き続けた理想像を体現する舞台は整った。

 そのエースナンバーは、南米選手権に出場するフル代表入りが有力な安部(鹿島)に代わって「僕に回ってきた」とみている。主力と目された選手たちが抜けたからこそ思うことがある。「目標は世界一。日本が優勝したら僕らの世代が世間からどう見られるか。今から楽しみ」。新たな黄金世代をけん引する。

さいとう・みつき MF。少年チームの藤沢FCから湘南の育成組織に進み、2016年にプロ契約。166センチ、66キロ。藤沢市出身。20歳。

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