児童に体罰、小学校教諭を処分 川崎市教委、別の教諭は盗撮で停職

川崎市役所

 川崎市教育委員会は23日、児童に体罰を行ったとして川崎区の市立小学校の男性教諭(34)を戒告の懲戒処分に、女性のスカート内を盗撮したとして同区の別の市立小学校の男性教諭(31)を停職3カ月の懲戒処分にした、と発表した。

 市教委によると、34歳教諭は2018年11月、担任を務める1年生の男児を注意した際、反論された言葉に憤り、左手で男児の首から右ほおの辺りを1回たたいた。教諭は13年2月にも児童の胸元をつかんで叱ったとして、市教委から文書注意を受けていた。

 31歳教諭は今年3月5日午前0時ごろ、飲酒後に帰宅途中、幸区の交差点で信号待ちをしていた女性のスカート内をスマートフォンで撮影したとして、県迷惑行為防止条例違反(盗撮)容疑で書類送検された。市教委の聴取に対し、教諭は「女性や学校に迷惑を掛けた。酒はもう飲んでいない」などと説明。女性と示談が成立したことなどから、今月13日に不起訴処分となっていた。

 市教委は「体罰と盗撮という行為は誠に遺憾で、被害者や関係者に深くおわびする。不祥事防止の徹底と信頼回復に全力で取り組む」とコメントした。

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