幻冬舎・見城徹社長全面謝罪 日本推理作家協会受賞パーティーに現れるのか 他社に移る編集者も

画像は『異端者の快楽』 (幻冬舎文庫)より

見城徹社長が、作家・津原泰水氏に対し、5月23日づけで「お詫び」を公表しました。

【改めて津原泰水氏にお詫び申し上げます。この件は出版社として、作家の信頼性を著しく損なう発言であり、社長はじめ、社員一同、深く反省しております。略 令和元年5月23日 株式会社幻冬舎 代表取締役社長見城徹 幻冬舎社員一同】

と、津原氏に対し全面的に頭を下げた形になっています。

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実際、現場では、

「見城さんの例のツイッターは文芸の現場担当は、そうとう困っていると思いますよ」と嘆息するのは準大手出版社文芸編集者。

お詫び文からも、会社を挙げて、この騒動を止めようとしている感が伝わってきます。

「他社に移る編集者も出てきそうですし」(前出・文芸編集者)。

実際今春にも一人、幻冬舎から文春に移ったと言います。

注目なのは今月27日に開催される日本推理作家協会賞(推協賞)では幻冬舎からは出版された「凍てつく太陽」(葉真中顕著)が長編部門で受賞。

「これは本当に良い本です。それだけに今回の見城さんのツイートは残念です」(前出・文芸編集者)

受賞パーティは第一ホテル東京で27日に開催されるのですが、そこに見城社長が現れるかどうか。

「幻冬舎の担当は見城社長に来られると困ると思いますよ。私だったら嫌ですし(笑)。でもあのような謝罪文を出した後だから遠慮するんじゃないですかね。というかして欲しいです(笑)。だけど今まで書いていた人で、今後はやめると言う作家さん、ライターさんはそんなに出ないんじゃないですかね。その為の全力での火消しですから」(前同)

とりあえず、ツイッターもAbemaTVも全てストップすると宣言した見城氏。ですが、そもそも出たがり気質とお見受けしますので、性分が収まるかどうか。(文◎編集部)

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