50年前の車を自力修復 6年かけ車検取得、残すは塗装のみ

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1969年式スズキ「フロンテ360」の修復に取り組む増田英路さん=熊本市北区
車前部のカバーを開いて内部をのぞき込む増田さん
修復を終えた車後部のエンジンルーム

 熊本市北区龍田弓削の増田英路さん(68)は、趣味の機械いじりが高じて50年前の車の修復に取り組み今年4月、とうとう車検証の再取得にこぎ着けた。完全復活へ残すは塗装のみとなり、最後の仕上げに励んでいる。

 1969年式のスズキの軽自動車「フロンテ360」。古いバイクを何台も修復して乗っていた増田さんに、車の持ち主から「うちに古い車がある」と譲渡を持ち掛けられ、92年に買い取った。

 2年ほど通勤などに使ったが、94年に車検が切れて以降は車庫で保管。市消防局を定年退職後の2013年、一念発起し車の修復に乗りだした。

 車は燃料供給装置が壊れてエンジンがかからず、ブレーキも効かない状態。部品をひとつひとつ取り出して分解したり、取り換えて組み直したりする作業を繰り返した。

 最も苦労したのが部品集め。メーカーでも既に欠品しているものが多く、代用品を探したり、知人のつてを頼ったりしながらこつこつと集めた。

 これまでかかった費用は約30万円。「自分で不具合を見つけて手直しできるのが古い車のいいところ」と増田さん。「塗装を終え、ぴかぴかの車で俵山までドライブしたい」と話している。(志賀茉里耶)

(2019年5月24日付 熊本日日新聞朝刊掲載)