ヒックスの押し出しが決勝点に 田中6回1失点の好投

【ヤンキース6-5オリオールズ】@オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズ

ヤンキースは今季11度目の先発登板に臨んだ田中将大が6回95球を投げ、被安打5、奪三振5、与四球1、失点1という安定したピッチングを披露。2回裏に打球が胸部を直撃するアクシデントがあり、そこから無死満塁のピンチを背負って内野ゴロの間に1点を失ったものの、その後は立ち直って好投を続けた。8回表終了時点で5対1と4点をリードしていたヤンキースは8回裏にリリーフ陣が4点を失って同点とされ、田中の白星を消してしまったが、9回表二死から満塁のチャンスを作り、アーロン・ヒックスの押し出し四球で勝ち越しに成功。これが決勝点となり、敵地でのオリオールズ4連戦をスイープして5連勝となった。

1点を追うヤンキースは5回表にクリント・フレイジャーの9号ソロで同点とし、6回表には二死満塁のチャンスで今季売り出し中のジオ・ウルシェラがレフトへの2点タイムリーを放って勝ち越しに成功。7回表にはオースティン・ロマインのタイムリー、8回表にはルーク・ボイトの12号ソロで1点ずつを追加し、リードを4点に広げた。しかし8回裏、前の回から続投した2番手のジョナサン・ホルダーがトレイ・マンシーニにタイムリーを浴び、さらに3番手のトミー・ケインリーがレナト・ヌニェスに10号同点3ランを被弾。田中の今季4勝目の権利はこの時点で消滅した。その後、9回表に二死満塁からヒックスが押し出し四球を選び、その裏を4番手のザック・ブリットンが無失点に抑えて1点差で辛勝。ケインリーが今季2勝目(0敗)、ブリットンは今季2セーブ目をマークした。

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