衆参ダブル選はある?|衆議院の解散で参院選の投票日も変わるの?

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最近「衆参同日選挙(衆参ダブル選挙)」が行われるのでは、と噂になっていますね。第49回衆議院議員総選挙(以下、衆院選)と第25回参議院議員通常選挙(以下、参院選)を同時に行うのでは、という報道が日々多くなっています。
元々、今年の夏に参院選が行われることは決まっていました。参議院議員の任期は6年のため、2013年の参院選で選出された議員の任期が7月28日に満了し、改選があるからです。夏に予定されている参院選の日程は7月21日が有力視されていましたが、衆議院の解散が仮にあるとすれば、7月21日以外に参院選と衆院選が同日に行われる可能性も出てくることになります。
今回は参院選の投票日や衆参ダブル選挙となった場合の日程の候補を、公職選挙法の規定を確認しながら予想してみることにしましょう。

参院選の投票日は? 参議院議員の任期満了日・国会の閉会日から決める

夏の参院選の日程として有力視されていたのは、7月21日(日)でした。参院選の投票日の決め方は、公職選挙法で規定されています。

公職選挙法第32条
1項・任期満了日の前30日以内(6月28日~7月27日)
2項・(任期満了日の前30日以内が参議院の開会中か参議院閉会の日から23日以内にかかる場合は)国会の閉会から24日以後30日以内

公職選挙法は参院選の投票日を任期満了日の前30日以内に行うように定めています。

また、「任期満了日の前30日以内」という期間が「参議院の開会されている期間」、

あるいは「参議院閉会の日から23日以内」の期間に重なる場合には、

「参議院の閉会の日から24日以後30日以内」に行うことになります。

実際のカレンダー上で考えてみましょう。任期満了日は7月28日のため、「任期満了日の前30日」の期間は「6月28日~7月27日」となります。現在行われている通常国会が予定通り6月26日に終わるとすれば、この期間(6月28日~7月27日)が国会閉会の日から「23日以内」にかかることになるので、選挙を行うべき期間は「閉会の日から24日以後30日以内」となります。つまり「7月19~25日」の間となるため、7月21日(日)が投票日となります。

衆議院の解散があったら&国会の会期が延長されたら……?

上では国会が6月26日に閉会される想定で参院選の日程を考えてみましたが、国会の会期が延長されて閉会が6月26日以降になる可能性もあります。仮に国会の会期が7月5日まで延長されると、投票日が任期満了日以降の8月4日になることもありえます。(延長幅によっては7月28日になることも)
また、衆議院が解散されると、その時点で国会は閉会します。(=参議院の閉会)衆議院の解散はいつ行われるかわかりません。そのため参院選の投票日は「任期満了日の前30日以内」であれば、いつでも設定することが可能になります。ですから、6月30日、7月7日、7月14日が投票日になることもありえるのです。
衆院選は、解散された日から40日以内に行うように定められているため、解散のタイミングによっては上に挙げた日程のうちいずれも衆参ダブル選挙の投票日となる可能性があります。

8月4日が参院選の投票日になったら議員の任期はどうなる?

ここで気になるのが、参院選の投票日が8月4日になったケースです。2019年に改選される参議院議員の任期満了日は先に述べたように7月28日です。7月28日に任期が満了したら、8月4日までの間は参議院議員の数はどうなるのでしょう?
この数日間は通常の半分しか参議院議員がいないことになるのでしょうか? それとも改選される議員の任期が延びて8月4日まで務めることになるのでしょうか? この疑問を選挙管理アドバイザーの小島勇人氏に聞いてみました。

-選挙ドットコム編集部(以下、選挙ドットコム)
仮に今国会が延長されて8月4日に参院選が行われることになった場合、任期満了日の7月28日から8月4日までの間、参議院議員の数はどうなるのでしょうか?

-選挙管理アドバイザーの小島勇人氏(以下、小島氏)
参院選が8月4日という遅い時期になったとしても、任期満了は7月28日で変わりません。そのため、7月28日から8月4日にかけては参議院議員が通常時の半数しかいない状態になります。

-選挙ドットコム
8月4日まで任期が延びるのかな、と思っていました……!

-小島氏
いえ、そもそも任期を延ばすような規定は存在しません。任期が延びていたら「任期満了後の選挙」とはならないのです。

-選挙ドットコム
ありがとうございました! 仮に8月4日に衆参ダブル選挙が行われるとなると、衆議院議員がゼロで、参議院議員は通常時の半数しかいないという状態になるわけですね。

もし衆参同日選挙になったら……投票所で5つの投票をすることに!

もしも衆院選と参院選が同日に行われることになったら投票所では、
衆院選小選挙区「候補者の個人名」
衆院選比例「政党名」
・最高裁の裁判官国民審査で「罷免を求める裁判官には×」
参院選選挙区「候補者の個人名」
参院選比例「候補者の個人」か「政党名」
という5つの投票をすることになります!

4月に行われた統一地方選の前半戦で、多いところでは同時に4種類の選挙が行われていました。例えば神奈川県相模原市では4月7日に
・神奈川県知事選挙
・神奈川県議会議員選挙
・相模原市長選挙
・相模原市議会議員選挙
の4種類の選挙の投票が行われていました。
しかし衆参同日選挙となるとこれを超える1度に5つの投票をすることになります。地域によっては地方選挙も同時に行われるところもあるので、投票所ではさらに多くの投票をすることになるかもしれません。

衆参同日選挙は過去1980年と1986年の2回行われていますが、当時とは選挙制度の変更や投票締切時間が18時から20時に延びていることなど異なる点もあります。衆院選の投票日と参院選の投票日をずらして「衆参同日選挙」ならぬ「衆参同時選挙」となる可能性もゼロではない中、果たして衆参ダブル選挙は現実となるのでしょうか……?