日本代表、コパ・アメリカに選ばれなかったことが「不可解」な3名

23日、日本サッカー協会からコパ・アメリカに臨むメンバー23名が発表された。

事前に予想された通り、23名は基本的に東京五輪世代の若い選手たちに。そこに数人の中堅・ベテラン選手たちが加えられる形となった。

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拘束力がないため、調整が難しい部分もあっただろうが人選にはやや疑問が残る。そこで備忘録の意味も込めて、招集すべきだった選手たちを挙げてみよう。

大島 僚太(川崎フロンターレ)

現五輪世代はCBの人材が豊富だが、まだ序列がはっきりしないのが守備的MFのポジション。DF中山雄太が務めるなど試行錯誤が続いている。

今回、スペインであまり出場機会を得られていない柴崎岳がW杯、アジア杯に続いて3大会連続で選ばれたが、そのポジションに相応しかったのは大島だったのではないだろうか。

彼は昨夏のW杯で出番を得られず、その後も選ばれてはケガをするという連続で代表から離れている。しかし川崎ではただいま絶好調で、現在のJリーグで“最高のMF”といっていい。

もちろんクラブ事情も考慮したうえでの人選だろうが、川崎がACLで敗退したことを考えれば呼べたはず。将来のA代表入りを見据えたメンバーたちとプレーする資格が彼にはある。

奥川 雅也(キール)

今回選出された23名で、攻撃的MFは中島翔哉、伊藤達哉、安部裕葵、三好康児、久保建英の5人。

五輪代表はここまで3-6-1を採用しているが、中島が選ばれたとなると4バックの可能性もあるだろうか。そうなると、中島、伊藤、安部と左サイドを得意とする選手が3人も被ることになる。

であれば両足を自在に扱い、両サイドでのプレーが可能な奥川は最適だったはず。奥川が今季、伊藤と同じブンデスリーガ2部の舞台で伊藤以上の成績(伊藤は14試合0得点、奥川は19試合5得点)を残していることを考えれば尚更である。

東京五輪への出場資格は1997年生まれ以降だが、1996年生まれの奥川がただ「五輪世代ではない」というだけで外れたのならそれはあまりにも残念なことだ。

鎌田 大地(シント=トロイデン)

発表前、シント=トロイデンの3選手が招集されるのではないかとも予想されたが、選ばれたのはもともと五輪世代の冨安健洋のみ。ケガの遠藤航は分かるが鎌田はなぜ外れたのだろうか。

鎌田は今季ベルギーで12ゴールを記録し、3月の親善試合でも大迫勇也の代わりになれるだけの可能性をわずかながら示したはず。しかしながらコパ・アメリカの23名はおろか、キリンチャレンジカップの27名にさえ選ばれなかった。

今回、選出されたFWは3人。システムは3バックにせよ4バックにせよ1トップになるはずだが、上田綺世は得点に特化した選手で前田大然は1トップ向きではない。足元に優れた鎌田がいれば選択肢は増えただろう。

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何より、クラブで出場機会がなかった33歳の岡崎慎司を鎌田を外してまで呼ぶ必要があったのか?経験というアドバンテージがあるにせよ、だ。

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