井原「岩間弘展」美術ファン次々 構築的フォルム見せる近作74点

©株式会社山陽新聞社

構築的なフォルムの作品が並んだ会場

 井原市立田中美術館(同市井原町)で開かれている「第29回平櫛田中賞受賞記念 岩間弘展」(山陽新聞社共催)は会期中盤。24日も美術ファンが次々と訪れ、木、ブロンズ、石などを素材に作り上げた構築的なフォルムの作品に見入っている。

 岩間氏は富山県出身で金沢美術工芸大大学院彫刻専攻を修了。埼玉県川越市を拠点に「新しい形」を追求し、卓越した空間意識から生み出される作品は高い評価を受けている。

 会場では近作を中心に74点を展示。ブロンズの「鳥人」は人の肩に羽が生えたように見える作品で、作家自身の「飛躍したい」との思いが投影されているという。

 大理石に刻んだ波が時間の経過や呼吸感を表すという「雨」、竜巻で裂けた1本のカシの木から作った「月の舟」なども目を引いており、井原市の男性(83)は「作品から作者の呼吸を感じることができて楽しい」と話していた。

 6月16日まで。月曜休館。