映画「こはく」の横尾監督 撮影協力 長崎県に感謝

撮影を振り返る横尾監督(左)と塩田さん=県庁

 7月6日に全国公開(6月21日に県内で先行公開)されるオール長崎ロケの映画「こはく」の横尾初喜監督(40)=佐世保市出身=と長崎県出身の女優、塩田みうさん(20)が23日、県庁に中村法道知事を訪ね、公開決定の報告と撮影協力への感謝を伝えた。
 こはくは、幼い頃に姿を消した父親を捜す兄弟が、家族と愛を知っていく物語。横尾監督の幼少期の体験を基にしたオリジナル作品で、兄弟役を俳優の井浦新さん、芸人の大橋彰さん(アキラ100%)が演じる。塩田さんは、ガラス工場のベテラン職人の孫役。オーディションで選ばれた県民も出演している。
 長崎、佐世保、大村各市と東彼川棚町で撮影した。横尾監督は、住民らが温かく迎えてくれたと明かし「たくさんの方々に愛をいただいた。今後も継続的に長崎で映画を撮影し、県民オーディションも続けたい」と意欲を示した。塩田さんは「本格的な映画の現場は初めてで、みなさんが優しく教えてくれた」と振り返った。中村知事は「これからもできる限りサポートしていきたい」と話した。


© 株式会社長崎新聞社