来れ海外大型客船 県、4港湾の誘致強化

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宮古港に初寄港したダイヤモンド・プリンセス。本県は大型客船の誘致を一層推進する=4月(本社小型無人機で撮影)

 県は県内四つの重要港湾へのクルーズ船誘致に力を入れる。宮古港に4月、本県初寄港したダイヤモンド・プリンセス(約11万6千トン、乗客定員約2700人)は大型客船の受け入れ機能を有することを内外に証明。これを弾みに海外の船会社への売り込みを強める。被災地では観光客数が震災前の水準を回復しておらず、交流人口の拡大と経済波及効果につなげる。

 国内クルーズ船は数が限られるため、県は海外客船へのポートセールスを重視。4月には職員を米国派遣し、世界各国のクルーズ関係者が集う商談会に初参加した。今後も国内外での商談活動を強化するほか、本県の港湾機能や周辺の観光を紹介する船会社への英語版パンフレットなども作成する。

 県によると、県内4重要港湾(久慈、宮古、釜石、大船渡)では2018年度、クルーズ船が12回寄港し、本年度は既に10回が決定。県内の4重要港湾のうち、宮古港では最大14万トン程度まで安全に入港できることを確認している。県観光統計によると、17年の沿岸13市町村(住田町を含む)の入り込み客数は延べ558万7千人で、震災前の10年の74.6%にとどまる。そんな中で、海路を通じて沿岸地域に直接、大勢の客が運ばれるクルーズ船の魅力は大きい。