南町田駅前、グランベリーパーク11月開業 230店進出

南町田グランベリーパークの完成イメージ図。左側が商業施設で、右側奥が公園となる(町田市、東急電鉄提供)

 東急田園都市線の南町田駅(東京都町田市鶴間)前の再開発エリアで建設が進む複合施設「南町田グランベリーパーク」が11月にオープンする。東京ドーム5個分の広大な敷地に、約230店舗の商業施設と緑あふれる公園が一体的に開発される。官民が連携した大型事業で、買い物、飲食、スポーツを楽しめる新たな街が生まれる。

 同エリアは、2017年に閉館した商業施設「グランベリーモール」の跡地と隣接する市立鶴間公園の約22ヘクタール。同市と東急電鉄などが再開発を進めている。

 駅直結の商業施設は4割がアウトレット業態で、3割が飲食店・食物販売店となる。12月には、商業エリアと公園エリアをつなぐ位置に「スヌーピーミュージアム」がオープン。ビーグル犬の人気キャラクター「スヌーピー」の原画や資料などを展示する。

 都内や、隣接する相模原・県央地域、横浜市北部だけではなく、全国各地や海外からの集客も目指す。

 商業施設には、ファッション、雑貨、シネマコンプレックス(複合映画館)などが出店。アウトドア用品大手の「モンベル」は日本最大級の売り場面積を誇り、クライミングが体験できるウォールや、カヤックが試乗できる人工池を常設する。キャンプ用品大手の「スノーピーク」は日本2店舗目のレストラン併設型店舗となる。

 シネマコンプレックス「109シネマズグランベリーパーク」は10スクリーンを備える。また屋内型体験施設「ファンビレッジ with NHKキャラクターズ」は、NHK・Eテレの幼児向け番組の世界を体験できるアミューズメント施設となる。

 商業施設と公園の間の市道は廃止され、一体化して整備。公園にはピクニックを楽しめる芝生やスポーツエリアもある。

 再開発エリアに直結する南町田駅もリニューアルされ、19年度中に「南町田グランベリーパーク」駅に名称が変更される。

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