【MLB】ダルビッシュ8回途中6失点もマドン監督は称賛 続投は「ブルペンが足りない」

レッズ戦に登板したカブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

7回まで100球に達したが、8回も続投し同点弾を浴びる

■カブス 8-6 レッズ(日本時間26日・シカゴ)

 25日(日本時間26日)の本拠地レッズ戦で先発したカブスのダルビッシュ有投手。カブスへの移籍後最長となる8回途中まで投げて12安打6失点、同点でマウンドを降りて本拠地初白星を掴めなかった。

 2回にバーンハートに2ランを浴びて先制点を奪われたダルビッシュ。味方打線が4回に一挙4得点を奪って逆転したものの、5回にプイグのソロ本塁打などで2失点、6回にはセンゼルに適時打を許して1点を失い、1点差に迫られた。7回を終えて球数は100球に達していたが、1点リードの8回もマウンドへ。だが、先頭のディートリッチに痛恨の同点ソロを被弾。続くイグレシアスにもヒットを許したところで108球で降板となった。

 6点を失うこととなった右腕だが、ジョー・マドン監督やチームメートからは、この日の投球を称賛する声があがった。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「不安定なシーズンを後にし、ユウ・ダルビッシュとタイラー・チャットウッドはカブスの信頼できる選手となる」と題した記事を掲載。「ユウ・ダルビッシュの土曜日のスタッツは、彼のパフォーマンスを公平に表していない」と、数字と果たした役割に大きなギャップがあると指摘した。

 チームは16連戦の真っ只中にあり、この日が12試合目。中継ぎ陣に負担がかかっているところだった。ダルビッシュは長いイニングを投げることを求められており、8回途中まで108球で投げ抜いた。108球中82球がストライクでストライク率は75%超。記事の中でマドン監督は「長いイニングを投げたことは大変称賛に値する。ブルペンが足りないため、続投させた。彼は本当に良かったよ。厳しい状況で風も吹いていた。彼は素晴らしかったよ」と褒め称えていた。

 また、同僚のアルモラは「大きなことだよ。今日彼は本当に良かった。7回まで好投し、8回も続投した。僕はとてもワクワクしたし、彼を信頼している」と語れば、チャットウッドも「彼は素晴らしかった。7回にプイグから三振を奪うことに全力を出したと思う。それでも彼は続投し闘ったんだ。彼が8回途中まで投げたことは大きいよ。今日投げられる投手は少なかったからね。彼もそれを分かっていたと思う。厳しい状況だった。暑くて、風が吹いていた。とても勇敢なパフォーマンスで、素晴らしかった」と語っている。

 チームは同点とされた8回に勝ち越しに成功して勝利し、連敗を2でストップさせた。8回途中12安打6失点。この数字だけをみれば、決して十分だとは言えないものだったダルビッシュだが、果たした役割はカブスにとって大きなものだったといえるようだ。(Full-Count編集部)

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