砂浜陥没事故、命日から17年 女児の母、相次ぐ園児死亡事故に「想像力の欠如あったと思う」

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事故が発生した大蔵海岸に設けられた献花台に手を合わせる泉房穂市長=明石市大蔵海岸通1

 2001年に兵庫県明石市の大蔵海岸で起きた砂浜陥没事故で、東京都中野区の金月美帆ちゃん=死亡当時(5)=が亡くなってから、26日で17年となった。母親の路子さん(50)は、母娘や保育園児が亡くなる交通事故が続いたことに触れ、安全意識の向上に向けた取り組みの大切さを訴えた。

 事故は01年12月30日、美帆ちゃんと父親の一彦さん(52)が散歩中に発生。人工砂浜が2メートル陥没し、美帆ちゃんが埋まって意識不明の重体となり、翌年の5月26日に亡くなった。

 路子さんは自宅で命日を迎えた。家族で一緒に花を供え「悲しい気持ちは今も変わらない」と吐露した。

 相次ぐ事故については「同じ遺族として心が痛む。危機管理の大切さを考える機会が最近増えた」と振り返る。「陥没事故と同様に想像力の欠如が背景にあったと思う。『かわいそう』と思うだけでなく、『もしかしたら自分が事故を起こすかもしれない』と行動を見つめ直せば、悲しい事故が少しでも減る気がする」と訴えた。

 同市の泉房穂市長と市幹部7人は同日、事故現場を訪れ、献花した。泉市長は「改めて安全対策への責任を感じている」と述べた。(勝浦美香)