折り鶴服飾品 売り上げ寄付 「署名活動に役立てて」

高校生1万人署名活動のメンバーに寄付金を手渡す管田さん(左)=JR長崎駅前高架広場

 ビーズアクセサリーショップ「夢」(長崎県西彼長与町吉無田郷)のオーナーで、父方の祖母と母方の祖父が被爆者の管田多津子さん(38)は26日、高校生1万人署名の活動に役立ててもらおうと、署名実行委員会に売り上げの一部を寄付した。

 生まれつき脚が不自由な管田さんは「自分なりの平和活動に取り組みたい」との思いから、2017年に折り鶴アクセサリー=写真=の製作を始めた。和紙でつくった折り鶴にビーズなどを組み合わせてイヤリングやネックレスなどをつくり、売り上げの一部を被爆者団体などに寄付している。実行委への寄付は2度目。

 この日、高校生が署名活動に取り組む長崎市のJR長崎駅前高架広場を管田さんが訪れ、5千円を寄付した。管田さんは「若い世代が頑張ると平和を発信する力が大きくなる。これからも頑張ってほしい」と述べた。

 署名活動のメンバーで活水高2年の橋田晏衣さん(16)は「期待に応えられるように一歩一歩取り組みを進めたい」と話した。

管田さんがつくった折り鶴アクセサリー

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