リーガでは連覇を成し遂げながら、CLとコパでは優勝を逃したバルセロナ。リーグ制覇は偉業といえるはずだが、失望の空気が漂っている。
ここでは、『sportskeeda』による「来季、トップチーム入りしうる5人のカンテラーノ」を見てみよう。
ムサ・ワゲ(20歳)
昨夏のワールドカップで日本相手にゴールを決めたセネガル代表の右サイドバック。非常に俊敏で攻撃的な選手として評価されている。
アフリカ人としてW杯史上最年少スコアラーになると、500万ユーロ(6.1億円)でバルサに引き抜かれた。
すでにトップデビューも果たしており、バルサBでは多くの試合でプレー。ゴールやアシストだけでなく、タックルやインターセプションでも高スタッツを記録している。そのデータからは守備もサボらないことが窺え、バルサの選手になるためのメンタリティを備えている。
このままの成長を続けていけば、レギュラーの座を掴み取り、セルジ・ロベルトやネウソン・セメドを売却に追い込むかもしれない。
カルレス・ペレス(21歳)
2012年にエスパニョール下部から移ってきた彼は電撃的なレフティウィング。すでに昨季最終戦でトップデビュー済み。
スピードと強さを併せ持ち、1vs1を得意としている。オフザボールの動きにも優れ、右からのカットインを好む。
バルサBでは得点に絡む活躍を活躍を見せたが、フィジカル面は改善する必要がある。ただ、トップチームのウィングたちは動向が微妙であり、来季チャンスを得られるかもしれない。
オリオル・ブスケツ(20歳)
偉大なるセルヒオ・ブスケツとは血縁関係にないものの、2人のキャラクターは間違いなく似ている。
ともに中盤を主戦場とする長身のMFであり、戦術的理解に長けているのだ。オリオルはすでに昨季のコパ・デル・レイでトップデビューも果たしてる。
最大の特徴のひとつは深い位置に落ちたところからゲームを指揮する能力だ。パス成功率は90%、ファイナルサードへのパスも驚異の86.9%を記録。
ただ、この夏にはフレンキー・デ・ヨングが加入する。ハイレベルでのプレータイムを得るためにオリオルは移籍の要請をしたとも。それでも、シーズン序盤にはチャンスがあるかもしれない。
アベル・ルイス(19歳)
2012年にバレンシアから加入したストライカー。バルサのカンテラでは得点を量産して、その才能を見せつけている。
2000年生まれでトップデビューを果たしているのは、彼とフアン・ミランダだけだ。
MFたちの連携プレーが武器であり、オフザボールでの知的な動き、絶妙なワンタッチパスも兼備。それでいて最前線でボールを収めることができるフィジカルも持っている。
怪我によって成長がややスローダウンしたが、来季はチャンスを貰えるはず。
リキ・プーチ(19歳)
最も期待されているカンテラーノであり、プレシーズンに見せたきらめきでファンたちを興奮させた。
ピッチに登場すると誰もが畏敬の念を抱く。デビュー戦で見せたデンベレのアシストは鳥肌物だった。
童顔に似つかわしくないインテリジェンスを持っており、ボールコントロールや観察眼も絶品だ。クリエイティブなMFとして、アンドレス・イニエスタと比較する声も。
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フィジカルで苦しむことがあるが、まだ経験を積んでいる過程にすぎない。近い将来、トップチームのレギュラーになるはずだ。