米国から娘ら招き式典 改修の旧チャップマン邸

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記念植樹をするチャップマン宣教師の次女(手前右)と三女(手前右から2人目)=和歌山県新宮市で

 和歌山県新宮市は25日、名誉市民・西村伊作(1884~1963)が設計して大正時代に建てられた建物を改修した観光施設「旧チャップマン邸」(新宮市新宮)のオープニングセレモニーを開いた。当時屋敷に住んでいた米国人宣教師チャップマン(1888~1972)の娘らを米国から招き、思い出を話したり、ハクモクレンの苗木を記念植樹したりして、歴史ある建物の新しい出発を祝い合った。

 チャップマンは1920~40年、新宮に住んで熊野地方のキリスト教の伝道に尽くし、西村伊作の家族や地域の人々とも親しく交流。今回は、子どものころにこの家で生活をした次女のサラ・エリザベツ・スターンズさん(94)と三女のアーネスティン・チャップマン・ホイットさん(92)らが来日した。

 旧チャップマン邸は、国の重要文化財に指定されている旧西村家住宅(西村記念館)=現在保存修理工事中=のすぐ近くにあり、木造3階建ての洋館で、1926年に建てられた。老朽化する中で解体の恐れも出ていたが、市民から保存を求める声が高まり、2015年に市が取得。建物の観覧や文化イベントの開催などに使い、観光客や市民が交流できる観光施設として活用したいとして耐震・改修工事に取り組み、4月から利用を始めた。

 旧チャップマン邸の開館時間は午前9時~午後5時。月曜休館。有料で貸館にも対応している。