「ロケを通じて“宮崎の子”に」と池間夏海。NHK宮崎発地域ドラマのロケ取材会でコメント

NHK BSプレミアムで9月11日(午後10:00)に放送される宮崎発地域ドラマ「ひなたの佐和ちゃん、波に乗る!」。そのロケ取材会が5月24日、宮崎県日向市の「お倉ヶ浜海水浴場」で行われた。会見には主人公・是澤佐和役の池間夏海、佐和の母親役の田中麗奈、佐和の父親役の玉山鉄二、制作を統括するNHK宮崎放送局・安野正樹チーフ・プロデューサーが出席。好天のもと、出演者の発言に笑いが起きるなどなごやかな雰囲気で取材会が進められた。

池間夏海
「オール宮崎ロケで、今日が29日目(※役作りやサーフィンの練習のため撮影前から宮崎入りしていた)になります。ロケを通じて“宮崎の子”になってきているような感覚です。宮崎は食べ物もおいしくて、景色も奇麗で、人も本当に温かいです。最初は初めてのことだらけで緊張していましたが、撮影中、車の中から地元の方が会釈をしてくださったこともあって、地域の方々の温かさに触れながら緊張がほぐれ、今は毎日楽しく撮影をしています。演じる佐和は細島に住むブルーハーツが大好きな軽音部の高校3年生です。とても家族思い、友達思いで、ド直球な子です。喜怒哀楽が激しくて演じるのが難しいと感じることもありましたが、芝居の稽古や方言指導を受けさせていただきながら、だんだんと佐和になっていく感覚がありました。残りの撮影も気を引き締めていきたいです」

田中麗奈
「佐和の母親を演じています。主演の夏海ちゃんがとてもしっかりされているので、大変安心して撮影に臨んでいます。夏海ちゃんは、周りの演出にもしっかり応えて、真っすぐ演じていらっしゃるので、とても居心地よく過ごさせていただいています。佳子(役名)には息子と娘がいます。娘の佐和には『歌手なんかで食べていけるわけないやろ』と言って、将来のことをしっかり考えてほしいと思っている現実主義な母親です。実は私も16歳の時、母に同じようなことを言われたことがありました。こうして母親の視点になって演じてみると、あの時の自分と作品が重なりました。自分がそんなセリフを言うことになるとは、とても感慨深いです。あと3日間撮影が続きますが、佳子を大事に演じていきたいです。すてきなドラマになると思います。ぜひご覧ください」

玉山鉄二
「佐和の父親役を演じています。海の目の前にキャンピングカーを停めてサーフィンにふける、どうしようもない父ちゃんで、母親の佳子とは全く正反対な楽観主義者です。演じる卓(役名)は関西出身ですが、日向市の海を見て、ここに移住しようと決めた男です。佐和ちゃんとたくさんお芝居していく中で、堕落しているお父ちゃんを演じるのが心地よく感じてしまっています(笑)。僕は4キロも続くようなビーチを見たことがなくて、本当に(この)ビーチは宮崎の宝だと感じました。食事もおいしいですし、人も優しいですし、居心地のよい街です。ドラマには地元の祭りや郷土料理なども登場します。宮崎の魅力が詰まっていますので、県外だけでなく、県内の方も楽しんでいただけると思います」

安野正樹チーフ・プロデューサー
「今回の宮崎発地域ドラマ『ひなたの佐和ちゃん、波に乗る!』は宮崎が世界に誇るサーフィンを題材にした、宮崎らしさあふれる青春ドラマです。日向市の歴史ある港町・細島で暮らす1人の女子高校生が、サーフィンとの出会いを通して自分の殻を破り、家族の関係を見つめ直しながら、成長していく姿を描いています。ここ日向市と細島で全ての撮影を行っていますが、準備の段階から大勢の方々に思いのこもったご支援とご協力をいただき、また、多くの方々にご出演もいただいております。この土地の魅力である、美しい自然、風情ある町並み、豊かな食、大らかで温かい人情などをふんだんに盛り込み、地域の皆さんと一緒に作りあげている、まさに“地域ドラマ”という実感を強く持っています。撮影は今月11日から始まり、残すところ数日となりました。日々の撮影を終えるたびに、面白いドラマになりそうな予感が、確信に変わっていくような感覚があります。10代の爽やかな青春の物語でありながら、心にしみる家族の物語でもあり、幅広い世代に届く感動作になっていると思います。このドラマを通して、宮崎の新しいイメージを全国に向けて発信できるよう、今後の制作にも力を尽くしてまいります。ぜひご期待ください」

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