姫路城で大名行列再現へ 50~100人規模、衣装や道具も忠実に 20年度以降

©株式会社神戸新聞社

姫路藩主酒井忠顕の大名行列を描いた「顕徳院様将軍御名代上京行列図」の一部(姫路市提供)

 兵庫県姫路市は27日、姫路藩の武士の衣装や道具を作り、2020年度以降、姫路城周辺で50~100人規模の大名行列を再現すると発表した。江戸時代の絵巻物などを参考に、忠実に時代考証を行う。6月3日開会の市議会定例会に提出する19年度補正予算案に、7900万円を盛り込む。

 文化庁が世界遺産や文化財を活用して進める「生きた歴史体感プログラム」(リビング・ヒストリー)の一環。姫路市は国際観光旅客税(出国税)を財源とした助成を受ける。

 参考にするのは、1859(安政6)年ごろの絵巻物「顕徳院様将軍御名代上京行列図」など。姫路藩7代藩主・酒井忠顕が14代将軍徳川家茂の代理で孝明天皇に謁見するため、京都に向かう姿が描かれている。市立城郭研究室の学芸員が羽織やはかまの色柄や素材、刀、かぶりがさなどの意匠を検証し、忠実に再現する。輿や調度品の再現も検討する。

 市は、19年度中に衣装などを完成させ、来年以降、毎年5月の「姫路お城まつり」の時代パレードでお披露目することを検討。姫路城の外国人登城者数が15年度から4年連続で30万人台で推移するなど好調を維持しており、担当者は「新たなコンテンツを取り入れることで、リピーターの獲得を期待したい」としている。

 同市は19年度、文化庁の助成を受けて、徳川家康の孫千姫の着物を再現する取り組みも進めている。(谷川直生)