NASA、月面探査に関するマニュフェストを発表

NASAは2024年までに予定されている有人月面探査や月周辺基地「ゲートウェイ」の建設に向けたマニュフェストを公開しています。

まだ確定はされていない今回のマニュフェストですが、NASAは月面探査だけでなく、2028年にゲートウェイを建設する予定です。そして、2024年までに15回のミッションを実施し、16回目が「アルテミス3」と呼ばれる、月に着陸する2回目の有人ミッションとなります。

なお、宇宙飛行士のゲートウェイへの輸送には「SLS(スペース・ローンチ・システム)」ロケットと「オリオン」宇宙船が利用されます。そして、ゲートウェイから月面への着陸は、民間開発の着陸船が利用されるのです。

2020年には「アルテミス1」として、無人のオリオンが打ち上げられます。そして2022年には月周辺を飛行する有人ミッションを実施。また2024年までに、複数のミッションにてゲートウェイの構成部品が打ち上げられます。

さらに、NASAはロボットによる月面探査ミッション「CLPS(Commercial Lunar Payload Services )」も最大で7回実施します。そしてアルテミス3の後には、2025年と2028年の間に4回の有人月面探査ミッションを計画しているのです。

Image: NASA
■NASA Has a Full Plate of Lunar Missions Before Astronauts Can Return to Moon
https://www.space.com/nasa-moon-missions-before-2024.html
文/塚本直樹

© 株式会社sorae