手持ちのルアーでOK!「鮎のキャスティングゲーム」が激熱だぞ 「日本古来のゲームフィッシュ」ともいわれる、鮎。友釣りという独特の釣り方が主流でしたが、なんとルアーでも狙えるのです。今回は鮎のキャスティングゲームを解説します!

伝統と革新の融合

夏の川釣りの風物詩といえば、鮎釣り。しかしながら、友釣りの仕掛けは特殊で竿も高額と、ハードルの高さがネックでした。

ところが、近年になって「日本古来のゲームフィッシュ」ともいえる鮎を、ルアーのキャスティングゲームで狙えるようになったのをご存知でしょうか?

今回は、伝統と革新が融合した鮎のルアーゲームを特集します!

まずはルアーをカスタム

バスやシーバス用ルアーなどが流用できますが、鮎の掛かりが悪かったり、根掛かり多かったりするため、そのままの状態のルアーを使うのはおすすめできません。

そこで、カツイチから発売されるチューニングパーツを使って簡単な鮎チューンをしましょう。

掛け針をセット(所要時間1分)

鮎を掛けるためには、超細軸の専用針が必要です。そこで、まずはルアーに付いているリアフック(スプリットリングごと)を外しましょう。

そこに「リアユ チューニング チラシトンボ」または「リアユ チューニング 3本錨 トリプルコンボ」をセットします。

どちらもスナップで装着するだけなので、超簡単にチューニングが可能です。

フックを外してウエイトをセット(所要時間1分)

鮎はリアの掛け針に掛かるため、フロントフックはすべて外します。フックを外した状態でもルアーが泳げば問題ありませんが、ものによっては泳がなくなることも。

そこで活躍するのが、「リアユ チューニングウエイト」です。

フックの代わりにオモリを取り付けることで、ルアーがしっかりと泳ぐようになります。

ショートキャストでガンガン攻める

ルアーのチューニングが完了したら、あとは釣るだけ。友釣り師が入っていないような、川幅が狭い小場所をショートキャストでガンガン攻めていきましょう。

ここでは、鮎キャスティングの要点をご紹介します。

狙うべきは「石」

鮎は石に付着するコケをエサにしており、えさ場となる石争いをしています。そのため、狙うべきポイントは水中の石です。

よく観察すると、鮎がコケを食べた筋のような跡が石に残っており、ポイント選びの参考になります。

誘いはネチネチと

鮎釣りにおいては、鮎の闘争心を刺激して怒らせることがキモとなります。そこで、鮎が縄張りとしていそうな石の周りをトゥイッチなどでネチネチと誘ってみましょう。

タダ巻きですぐにポイントの石を通り過ぎてしまっては、掛かるチャンスが少なくなってしまいます。

鮎キャスティングの魅力と注意点

手軽に鮎釣りを始められる

従来の鮎の友釣りは、初期投資が非常に高額な釣りでした。

一度始めてしまえばコストはあまりかからないものの、竿は安くても5万円、さらにはオトリ缶や引き舟といった高額な専用アイテムが必要です。

くわえて、仕掛けやオトリのセッティングにも慣れが求められました。そのため、ルアータックルで“手軽に鮎を釣れる”のは最大の魅力です。

友釣り師が入らない場所を攻められる

手軽に始められるだけではなく、釣りとしてのメリットも十分。なぜなら、取り回しに優れるルアーロッドは小場所での釣りに優れます。

鮎竿は9メートルほどの長さがあり、川幅が狭い場所や周囲に障害物が多いポイントなど、実は入りにくいポイントも多いのです。

つまり、機動性が高いルアーロッドであれば、スレていない鮎を狙えます!

マナーを守ろう

各河川には遊漁規則というルールが定められており、ルアーロッドの使用が禁止されていることもあります。そのような河川での鮎キャスティングゲームは控えましょう。

釣行の際は、必ず管理漁協で遊漁券(入川券等)を購入し、遊漁規則を確認・遵守の上で釣りをお楽しみください。

誰でも手軽に鮎釣りを

日本人なら誰でも知っている鮎ですが、かなり特殊な釣りということもあり、なかなかスタートしにくいターゲットでした。

しかし、手持ちのルアータックルで狙える魚となった今、引きが強くて食べても美味しいとくれば、挑戦しない理由はありませんよね!

ルアーゲームで鮎の楽しさを知ったなら、本格的な友釣りを始めてみてもいいかもしれませんね。

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